燃費表示が当たり前になる
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2021年12月11日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第147号》》》
◆住宅の省エネ性能の光熱費表示検討委員会
国土交通省で、このように『住宅の省エネ性能の光熱費表示検討委員会』というのが立ち上がっています。
この委員会は、早稲田の田辺先生が委員長で、芝浦工業大学の秋元先生などの学術委員に加えて、リクルート、ライフルといった不動産の広告業者が含まれています。
そして、この委員会では、住宅の賃貸物件や販売物件にたいして、具体的な光熱費を表示する手段を検討している委員会になります。
つまり、実際には建物の燃費が表示される法事方法についての検討はほぼ終わっているというわけです。
ではどのように表示されることになるのでしょうか。
この委員会では、下記のような表示の検討がなされています。
欧州では一般的で、現在おBELSのような表示か、もうちょっと段階が細かく10段階ぐらいの燃費表示になっています。
エンドユーザーに意向を聞いたところ、それぞれのグレード基準がわかりにくく、具体的な燃費の方がわかりやすいという意見があったため、今回の表示を検討しているようです。
◆1次エネルギー基準と燃費計算
これまで建物の性能表示には、1次エネルギー基準というものがありました。
これは、断熱等級4の住宅の消費エネルギーを1として、どの程度削減できるかを検討するのが一般的でした。
BEIと呼ばれる削減率表示がそれで、認定低炭素なら10%削減、ZEHなら20%、来年からスタートする断熱等級6が30%ということになっています。
そして、審議中の断熱等級7については40%削減ということになっています。
これらはGJ(ギガジュール)という単位になっていて、発電所で使われるエネルギーに換算する事になっています。
理由は、政府が単純にそれを足し合わせると、国全体のエネルギー消費量になると言うことで、ある意味単純に国のエネルギー政策と住宅政策を直結できるからです。
ちなみに、我々の建てた住宅で使われるエネルギー量を二次エネルギーといいます。
この二次エネルギーは、一次エネルギーに比べてかなり小さく、送電ロスなどを比べると2.7分の1、つまりおよそ40%程度になってしまいます。
平たく言えば電気は送電されている間に60%は熱などになって消えて無くなるのです。
これまで、BELSや認定低炭素などを自分で書類を作ったことがあるかは多ご存知だと思いますが、建築研究所の作った、BELS用の一次エネルギー算出ソフトは、日射のことについて影響をほとんど考えていません。
これだと片手落ちだと言うことで、日本エネルギーパス協会などが中心になって、日射の影響を考慮する消費エネルギーにするべく検討中だということです。
一応、令和3年の施行をにらんで法制度が定められている様ですね。
この記事では、どのシステムを使うかは明示されいていませんが、太陽光取得ができれば暖房負荷が下がって暖房費が良くなり、太陽光を間然に遮れれば冷房費を下げられます。
このあたりがどんな基準になるのか?どう決まるのか?は来年の通常国会でも審議されると思うので、改めてレポートしたいと思います。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。