21年12月版 大手とFC本部の断熱政策 1

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2021年12月13日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第149号》》》

大手とFCの断熱政策

とある工務店さんにお邪魔したときに、あるFCの展開する住宅があまりに性能が低いので困っているという話を聞きました。

では、実際にFC各社はどんな断熱戦略を取っているのか?ということをネットで調べてみたいと思いました。

理由は、一条工務店を筆頭に断熱に拘る会社がある反面、全く記述のない会社があったからです。

両極端なので、何がポイントなのかをしっかり確認しながらまとめて行きたいと思います。

3回に分けて、お伝えしていきます。もちろん、WEB上での調査ですので、少し遅い情報になります。

あくまで2021年12月版ということをご理解ください。

今後さらなる断熱性能に関しては注目を集めて、性能向上が計られるじゃないかなと思っています。

◆アイフルホーム(リクシル住宅研究所)

アイフルホームの特徴は、3つです。

https://www.eyefulhome.jp/concept/make/
  1. 安全で快適
  2. 暮らしやすさ
  3. こだわりが叶う

そして、断熱性能は、この安全で快適というところで語られています。

その中身は、

  1. 耐震等級3相当
  2. 断熱性能UA値0.45 (6地域)
  3. 様々な保証

この断熱性能の部分で、断熱性能だけでなくて、機密性、快適性の説明が書かれています。

実は、アイフルホームには、この上のグレードが存在します。

それが、『すごい家』です。この住宅の性能は、UA値だけではありませんが、UA値もすごいです。UA値は0.23だそうです。

https://www.eyefulhome.jp/lp/sugoie0531/default.htm?ehconcept

近畿大学の岩前先生を使って、室温の安定を訴えています。室温は、温度がなんと0.5度と訴えています。

まだ、全国での展開は始まっていませんが、確実にこの商品を広げていく準備を始めている感じですね。

リクシル住宅研究所には、アイフルホーム意外に、GLホームと、フィアスホームという商品ラインナップがありますが、この2つのFCも最低の性能がG2ということになっています。

最大手のFCは、はやくも高性能に衣替えした感じですね。

R+HOUSE(ハイアス・アンド・カンパニー)

ハイアス・アンド・カンパニーさんが展開する建築家住宅R+HOUSEですが、この住宅は、当初から松尾設計室の松尾先生などが監修して、高性能住宅の提供を数年前から始めています。

2022年も松尾先生が研修を行うということでした。

こちらの、住宅の性能はUA値0.46前後ということになっています。

https://www.r-plus-house.com/about/

C値は1.0ということになっていますので、近いうちに改訂されるかもしれませんね。

断熱材はネオマフォームがメインですが、発泡ウレタンも併用されているということですね。

屋根部分はパネルに置き換えようとされているそうですが、施工性でなかなか大変だと言うことでした。

この組織の場合は、数多くの設計士さんとのマッチングによるデザイン性の高性能住宅の提供あるわけです。

デザインが得意な設計士は、断熱についての知識はあまりありません。ということで、これを上手く融合しているのが、この組織の魅力です。

デザインが苦手という地方の工務店さんは多いのでこの融合が業界には言い影響を与えたのではないでしょうか。

個人的な予想では、ここは近いうちにHEAT20のG3相当の商品を出してくると思います。

BESS(アールシーコア)

このBESSというブランドは根強い、趣味があるおしゃれなログハウスを中心に展開しています。

BESSという住宅のコンセプトは、下記のWEBを見てください。

https://www.bess.jp/concept/

郊外の広い土地に最低でも2棟ぐらいのモデルハウスを建てて、常時お客様が集まってきています。

ログハウスがスタートですから断熱性能に関しての記載はほとんどありません。

メインのコンセプトには、野原に天蓋とあります。

つまり、建物は屋外の延長線というコンセプトなのです。

以前、当社の展示会にこの会社の設計者が起こしになりましたが、断熱性能を高めていくという考えは今のところ社内にないということでしたので、建物の性能を問うようなお客様には選ばれなくてもいいんだというお考えがなんだと思います。

それが理解できないお客様は、来なくても良いとはっきりしているので、ある意味潔いです。

ただし、カーボンニュートラルなどの動きもあって、今後は祖も言っていられなくなるんじゃないかなと思っています。

もちろん、個人的にはこんなアウトドアを中心とした別荘のような住宅というのも蟻だなと思いますが、光熱費は膨大に必要ですから、個人的な予想をいえば、ある程度エコ性能を満たした商品を投入してくる事も考えられます。

そもそも高収入層を相手にしているので、家は1軒でなくても良いのかもしれませんね。

ウエルネストハウス

https://wellnesthome.jp/technology/

この会社は以前は低燃費住宅という名称でしたが、ウエルネストホームと改名しました。

WELLNESS というというのは、健康とか、元気が良いという意味です。

その言葉の最上級のestをつけたのが、ウエルネストという造語です。

最高に元気になる住宅と言うことでしょうか。

UA値は明示されていませんが、壁が200ミリ断熱、天井に300ミリ断熱を行っていることからUA値は0.3を切っていると思われます。

性能押しはとても良いと思うのですが、売値が高いことでも有名ですね。坪単価が100~120万円が主流と言うことで、大手ハウスメーカー並の価格になってしまっています。

広告宣伝も積極的に行うわけではないので、創業者の早田さんのYOUTUBEなどでの認知が進んで来るまで、知る人ぞ知る住宅会社グループということでしょうが、一端認知が進むと大変人気が出るのではないかなと思っています。

ただし、かなり高額なので買える人が限られてしまうのが残念ですね。

今日の4社を比べると

これを見る限り、工務店もUA値を0.26程度はできるようにしておいた方が戦いやすいなと思います。

既存住宅に比べていくらぐらいUPか、総額いくらなのか明示しておくとお客様が自分で判断できるのではないでしょうか。

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Posted by 湊 洋一