一条工務店並み超高断熱住宅 シミュレーション 2
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年9月30日の断熱ブログ第82号》
一条工務店なみ超高断熱住宅を長野で建てると?
昨日は、一条工務店並みの性能の住宅を東京で建てると?どうなるか?をやってみました。
東京は、6地域ですので、こんな感じで暖房用のエアコンなしでも充分に暮らせそうなだなという結果になりました。
年間冷房費が1.1万円です。どんな仕様と思ったら下記をご覧下さい。ほぼ一条工務店と同じような仕様にするためにはここまで必要ということになります。
断熱仕様だけ、まとめて書いておきます。
窓:樹脂トリプル U値 0.94 (W/mK)
ドア: K2仕様 U値 1.60 (W/mK)
壁:30倍発泡ウレタン90ミリ+外断熱 GW40K 100ミリ
天井:GW40K 200ミリ
床:基礎内断熱ウレタンボード50ミリ(立ち上がり+水平面は600ミリ)
これでその性能が出るの?って感じですが、一応計算上は出ますね。
これを長野市に持ってきて計算するとこんな感じです。地域区分でいえば、長野市は4地域になります。5地域の高崎市、宇都宮市、水戸市に比べて更に寒い地域になりますね。
6地域の東京、大阪、名古屋、横浜、神戸では必要なかった暖房器具が、4地域だと必ず必要になります。
ですがエアコンは冷房用1台、暖房用も1台ですね。シミュレーション上、冷房用は6畳用ですが、暖房用も6畳用の市販で一番小さいものでOKです。
下記の表を見て欲しいのですが、年間の暖房負荷が3.2Mwh、冷房負荷が1.6Mwhです。平米に直すと、暖房負荷が41.8kwh/平米・年、冷房負荷は24.3kwh/平米・年になります。
これだとドイツのパッシブハウスには到底至らないですね。ドイツのパッシブハウスの基準は15kwh/平米・年ですから。その3倍ぐらいになります。
その時の、冬の代表日の室温がこんな感じになります。
LDKにエアコンを設置してイルンドエLDKは23度で一定ですが、主寝室はともかく、浴室・脱衣所は深夜に15度を割ってきます。
これだと深夜はちょっと辛いかもしれませんね。お風呂を沸かせば良いのかもしれませんね。
夏は、小屋裏のエアコンを回しっぱなしになります。
ここでは、主寝室に設置するシミュレーションですが。小屋裏において設定温度を26度にしておくとこんな室温になります。これは、夏の日差しがほとんど遮られているという条件になります。
この場合の光熱費は、こんな感じになりますね。
照明の6千円あまりと、調理・家電費の5.3万円、換気費の1.1万円は、東京も長野も同じです。これは寒さ、暑さにそれほど影響しない為でしょう。
なお、この計算は1kwh27円で算出されています。実際は地域によって電気代が異なります。また、最近は会社によっても異なりますので、あくまでもシミュレーションということでご容赦ください。
違うのは、下記の通りですね。
東京(6地域) | 長野(4地域) | |
暖房費 | \0 | \29,845 |
冷房費 | \10,975 | \7,049 |
給湯費 | \46,785 | \63,441 |
暖房費は、年間で3万円余りかかります。
だたし、この性能だからこの程度で済んでいるのであって、長野にお住まいの皆さんはおわかりだと思いますが、まず普通の住宅だと冬に寒すぎて、エアコンだけだと暖が取れません。
更に、冬の光熱費は暖房費がかさむので、4等級の家でも月の光熱費が3万円を超える住宅も当たり前になっています。
それからすれば。1月の電気代でも2.2万円というのはかなりに省エネ具合だと思います。やはり寒いエリアは高断熱の恩恵がかなり高く受けられるんですね。
平均すると1.4万円の光熱費というのは、長野市においては驚異的に安いのでは無いはずです。
昨日も書きましたが、この住宅の販売価格が2000万円以下で出来るのは、コスト競争力があるのでは無いでしょうか。
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明日は、更に寒い札幌でのシミュレーションをまとめを書いていきたいと思います。
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