冬の潤いを保つために必要なこと
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年11月18日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第124号》》》
冬に重要な湿度
今後の冬が深まるにつれて、乾燥が気になり始めます。
かなり前に書きましたが、一般的に使われる湿度というのは相対湿度といって空気中の飽和水蒸気量に対してどのぐらいの水分があるのか?という割合を示しています。
結露をおこさない為にするべきこと
夏は湿度が70%程度まで上がってきますが、そのときの気温は30度前後です。
そして、冬は気温10度で湿度30%程度ということも多いですね。乾燥注意報が発令されるのも冬のことがほとんですね。
ですが、湿度には絶対湿度という指標もあります。
これを使った、以前のブログでは結露のメカニズムを解説いたしました。
ちなみに、絶対湿度はg/kgという単位が一般的です。これは、空気1kgに対して、水分が水蒸気の形で何g含まれるかという単位になります。
ちなみに、空気1立米は、1.2kg程度ですから、例えば8畳間の空気の重さは、こんなかんじですね。
3.3平米x天井高さ250x1.2kg/m2=およそ40kg
となります。8畳で空気が40kgあるわけですね。
結構重くないですか?
冬の潤いのために必要なのは湿り空気線図の読み方
更に、この空気湿り線図を読み解くとこうなります。
ちなみに、夏の30度、70%の相対湿度の絶対湿度は、28.5gで、冬の10度、30%相対湿度の絶対湿度は、3.5gぐらいです。
1kgの空気中に含まれる水分は、2gぐらいから30gぐらいまで15倍程度も変わってくるわけです。
そして、この冬の空気を屋内に入れて加温だけするわけですよね。
10度、30%の空気を、そのまま加温して20度にすると、相対湿度は15%前後になってしまいます。
これを湿度50%まで加湿するためには7g程度にしないといけません。
つまり3.5gの水蒸気を3.5g程度追加し続けないといけないわけです。
8畳間だと、40kgの空気があるので3.5gx40kg=140gということになります。
換気するので外からどんど、乾燥した空気が入ってきます。1時間で半分が入れ替わるとすると、8畳間では、140x12=1680gの加湿が必要になります。
1日に1.6kgの水を供給し続けてようやく8畳間を50%の湿度に維持し続ける事が可能になります。
これが家全体になると、100平米の住宅で、天井の高さが2500ミリと改訂すると、住宅全体の空気が300kgになります。
40kgの時には1.68kgだったので、300kgの時には12.6kg必要になります。
つまり、建物全体を湿度50%に維持するためには、1日12kgにも呼ぶ水分を供給する必要があるわけです。
いや、大変ですね。
毎日10kg以上の水を加湿し続けてようやく50%を維持というのは。
しかし、冬の潤いためには必要ですね。
ちなみに、ガスファンヒーターは燃焼の過程で水分が出てきます。もちろん加湿器ほどの加湿はできませんが、このあたりは更にマニアックになっていくので、機会があったらきちんと加湿量を調べてお知らせいたします。
今日は冬の潤いのために必要なのは、湿り空気線図の読み方と加湿というわけです。お客様にしっかり加湿するようにお伝えください。建物全体で12kg程度の加湿が必要です!
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