21年12月版 大手とFC本部の断熱政策 3

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2021年12月15日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第151号》》》

大手の動向予想

大手というのは、トップの5社、あるいは7社+全国展開をしている企業をいいます。叙情企業というカテゴリーになると、飯田産業グループ、桧家住宅、タマホーム、日本ハウスホールディングス(旧東日本ホーム)などを含めた形になります。

大手のトップ企業は、一条工務店、積水ハウス、大和ハウス工業になります。これに大手5社になるとミサワホームとパナ+トヨタが加わる形でしょうか。

更に、ヘーベルハウスの旭化成ホームズ、三井ホーム、住友林業までが日本を代表する大手住宅企業になります。

これらの企業は全社断熱等級7を検討中です。彼らは技術開発スタッフがそろっていますから完璧なマニュアルを作り上げます。

現時点ではスタディ段階で、来年にきちんと公示されると本格的に商品化を行って、施工までに新製品発表会などを行っていきます。

逆に、断熱等級7の公示が見送られるようであれば、断熱等級6までの商品を作るということになると思います。

もちろん、LCCM住宅は取り組んでいますが、大手のLCCM住宅はかなり高いので、買えるお客様というのは限りがあります。

ここからは、完全な予想ですが、断熱等級7の施工を契機に当然ですが大手は対応するべく行動してきますが、価格を上げてくるでしょう。

現在でも、コロナ前の500~700万円は価格が上がっています。普通の仕様の住宅の平均価格は、3500万円を超えて、4000万円近いはずです。

これに、地方でも優良な土地だと、2000万円はしますので、合計6000万円以上のローンを組まないといけません。

この場合は、ローンの支払いが17万円ぐらいします。都内の場合はこんな値段で住宅は買えませんが、工務店がよく組むローンは3000万円前後でしょうからおよそ2倍ですね。

三井ホーム、住友林業などは多分7500万円以上になると思います。こうなると20万円越えてきます。年間250万円以上の支払いですから、夫婦で1000万円程度の収入がないとやっていけません。地方では、夫婦で公務員か、一人が上場企業でないと難しい金額ですね。

大手のは現在でもこの水準です。更に今後は住設などの建材が値上がりしていきます。こうなってくると8000万円という住宅ローンになってしまうでしょうね。

結論から言えば、大手の頭数は一条工務店以外は伸び悩むでしょう。結果として、総合展示場から撤退が相次ぐという形になるはずです。

中小工務店の目指すべき道

こんな状況で、ローコスト住宅というのは苦戦を余儀なくされます。

エンドユーザーは、今後は安い家というのは分譲住宅と中古住宅に集約されるのではないでしょうか。

そして、大手が高すぎるので、これまでの大転金額で販売できる中小工務店が受注が伸びます。大手を諦めて、中小でもしっかりした住宅を建てている企業が伸びます。

では、大手と中小の差とは何でしょうか?

私は、きちんと文字と図面で伝えきる能力だと思っています。

大手のマニュアルを入手してじっくりと読んだことがありますが、背景から理解できて、設計士の資格がなくても理解ができるモノでした。もちろん企業によって色というのはあると思いますが。スタープレイヤーがいなくても、確実に設計ルールを守って、最大限に見せ場がある住宅を作ります。しかしながら、設計上の制約も多いのが大手の住宅です。

上場企業なので、社内で全棟耐震等級2以上と決めたら、必ずその通りやってきます。

ところが、中小工務店の場合は、断熱、構造とどんどん技術のハードルが上がってきている現状において、それを越える術がある会社とない会社に別れてしまします。

技術的なバックボーンがそれほどない会社は、きちんとWEBにも説明がなく、営業の窓口もそれを伝えられないので、結果的にお客様に逃げられてしまいます。

2022年はこれらのことが割とはっきり見えてくる年だと思っています。

その象徴が断熱等級6と7の施行になると思っています。

FCの本部も同じでこれらを今から勉強する会社と、しっかり準備している会社に別れつつあります。数字ではなく、言葉でごまかせる時代は終わりました。理由はエンドユーザーと工務店の情報収集力に差がなくなったことです。

当社は、技術的な準備が終わっています。冷暖房負荷も提供できますし、空調提案も安価にできます。断熱の施工も、認定も取得していますということで、2022年も精一杯工務店のお手伝いをして行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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Posted by 湊 洋一