空調選定の基礎要素のはなし
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年10月15日の湊洋一のブログ第93号》
冷暖房負荷が大切になってきた理由
昨日書いた『冷暖房負荷の基礎のキ』というブログに書きましたが、冷暖房負荷を計算するための要素があります。
今日はそんな話を書いていきます。
このブログに触れたように、暖房負荷と冷房負荷は簡単にいうとこんな構成になります。
冷房負荷: 建物内の熱+住人の発する熱+生活すると出てくる熱+屋外から入ってくる熱-エアコン排熱
暖房負荷: 建物に有る熱+住人の発する熱+生活すると出てくる熱+屋外から入ってくる熱+エアコン給熱
これだと全然頭に入ってこないので。ちょっとした図を用意します。
これらの要素を全て計算して、必要な冷房負荷と暖房負荷を計算していく必要があります。
冷房負荷の要素
この図を使うとわかりやすいですね。
まず、供給される熱量ですが、要素的にこれだけあります。
この熱が建物全体を暖めます。それをエアコンで冷やすというわけです。この差が冷房負荷という形で表現されます。
暖房負荷の要素
暖房負荷はこの全く逆です。
- 輻射熱 外壁、屋根、窓に太陽が当たってそれが熱になって建物に入ってきます。
- 伝導熱 地面からの熱が奪われます
- 対流熱 屋外の熱が奪われます。
- 生活熱 小さいですが家電、照明、人間からの熱が出ます。
つまり、輻射熱+生活熱はプラス。伝導熱と対流熱はマイナスに働きます。
これに、エアコンでエネルギーを加えることで、快適な室温を保ちます。
外皮性能はそこそこ無いと、この暖房負荷がとても大きくなるのでエアコンでは寒すぎるという現象が起きます。
ということですので、最低でもZEHレベルの性能は必要かなと思いますね。
このような要素を全て計算して、冷暖房負荷⇒実際の光熱費を算出することになります。
また機会があれば、これらの数値がどうなるかをお伝えできれば良いなと思います。
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