断熱欠損から考えるお客様対応

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年9月13日の断熱ブログ第68号》》》

お客様の不安に答えていますか?

入っているコミュニティにこんなやりとりがありました。

真面目な工務店さんでは、絶対にあり得ないですが準大手だとこのような事があります。

先週、吹付け断熱が不足しているところがあり画像を担当者に送りました。
(配管まわりやコンセント周りなどが不足しており、外の光が見える状態です
担当者から再施工したので確認してください。と連絡があり、現場に行ったところ、1階にはすでに石膏ボードが貼られていて確認できず、2階は未施工のままでした。
現場で担当者に電話したところ「現場からは再施工したと連絡がありました」と。。。
再度、配管まわりでなどの画像を送信することになりましたが、施主が何度も確認をして、不備のあるところを担当者へ連絡するって、どういうことなの!と不信感をいだいてしまって。。。

そして、添付されていた写真がこんな感じですね。

断熱欠損

エアコンか換気扇の配管でしょうか。配管が、間柱と接触して、更にテープの処理も何も無ければこうなりますよね。ウレタンだとこの小さい隙間には充填できません。

というかウレタンで無くてもどの断熱材でもこの位置関係だと完全なる充填は難しいですね。

この他にもウレタンの吹きムラななどが有って施主が心配になっているという全体的にウレタン業者に起因する不具合の様ですね。

これでは、不安になっても仕方が無いですね。

しかも指摘部分をお客様の確認無く次に進めるというのはちょっと厳しいですね。

我々にとっては、年間◎◎棟のうちの1棟

これは、我々にとっては、年間に10棟、20棟のうちの一棟だからという側面もあれば、我々にとっては仕事だからという意見もあると思います。

ですが、今回のお客様の主張は圧倒的に正しいと思います。

理由はたった1回の家づくりだからというのも有りますが、もう一つ民法が改正されたからというのも有ります。

もちろん、大手は契約できちんと民法改正に対して、対応した契約書にしているでしょう。

ですが、10年後、15年後に施工不良だと指摘された断熱工事はどうするのでしょうか?

当社の場合は、施工不良に関しては、対応させて貰っていますが、流石に10年後の保証に関しては、有償対応になります。

これは、BtoBだからで、受け取る側にも相当の責任が発生するからなのですが、一般消費者の場合は、契約書があったとしても、この写真が残っている以上ここに結露が起きて、腐食が発生したりした場合は、無償対応が求められる可能性があります。

瑕疵担保責任が有った頃は、10年で責任から逃れられましたが、経年からでは無い不具合に関しては、もっと経過してから不具合が起こっても、それは工務店の責任ということになります。

枕を高くして眠るためにも、このような不具合は起きたその時に対応して、確認をして貰うこのぐらいは社内で徹底してください。

当社の場合もきちんと記録に残すようにしています。

お客様の工事開始後の不安は、必ずその場で解決する様にしていただければ、むしろ不具合が起きたお陰で関係が深まるということも有ります。

お客様は着工していた場合は、よほどのことがない限りキャンセルできませんからね。

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Posted by 湊 洋一