ますます進む窓の樹脂化
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年10月18日の湊洋一のブログ第94号》
窓の樹脂化が進む
先日来ショックなニュースが流れました。
YKKAP のサッシの納期遅れてが進んで現在の納期が8週間以上に
弊社樹脂窓商品 納期遅れのお詫び
https://www.ykkap.co.jp/company/important-notice/20210913
このニュースから解るように、現在アルミ樹脂の窓から、樹脂窓に構造変換起こしつつあるのが日本の住宅用の窓の市場になります。
APW330 、APW430が凄い勢いで売れています。
これは、LIXILのアルミ樹脂窓の値上げに伴い、相対的にAPW330の価格が下がった事による間接的な原因もありますが、日本の住宅の窓のマーケットは急速にLIXILからYKKAPへシェアが移っていっています。
そこには、こんな背景があります。
明らかに性能が上がる窓
あくまで自主判定基準ですが、窓の性能はガスにもよりますが、こんな感じで違います。
アルミ樹脂複合ペア U値3.49~2.33 w/mK
樹脂ペア U値 2.91~2.15 w/mK
つまりは、0.2から0.5程度樹脂ペアの方が良くなります。
同じサイズであれば窓の数もありますが、全体のU値が0.01~0.03程度が変わる感じですね。
価格が同じであれば、アルミ樹脂を使い理由がありません。
現在の用途の目的としたら、価格が安いから、在庫があるかなアルミ樹脂複合ペアを使うということはあるかもしれません。
それ以外に使う理由がほとんど無くなってきています。
更に、こんな記事がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC282UW0Y1A820C2000000/
この記事の中で、YKKAPの堀社長は、生産が進むと樹脂サッシの方が複合ペアサッシよりも安くなると明言されています。
つまり、もうコストはアルミ樹脂複合ペアよりも、樹脂サッシの方が安い、あるいはコストダウンする可能性が高まっているということになるわけです。
つまりは、コストも樹脂サッシの方が安いというわけです。
性能が良く、安い商品が売れないわけがありません。
樹脂サッシの弱点がなくなる
これまで、YKKAP以外にも樹脂サッシメーカーはありましたが、専業メーカーとして初めてサッシ生産の自動化に着手して、コストも低下させて、生産能力も上げており、YKKAPに取って死角はあまりないように感じられます。
あるとすると、今後LIXILの生産増強、価格政策と同じ樹脂サッシメーカーのエクセルシャノンが価格攻勢をかけてくる事ぐらいでしょうか。
ただし、エクセルシャノンの構造的な問題と、LIXILは今のところ樹脂複合ペアが中心になることから、しばらくはYKKAPの独壇場が続くのでは無いかなと思います。
上記の記事にもありますが、日本の樹脂サッシの割合は、まだ20%に過ぎません。
中国ですら30%、ドイツ、米国では6割を超えてくる事を考え出ればYKKAPが現在の2倍出荷する想定をしても決して少なくないでしょうね。
ということで。今後ますます住宅の窓の樹脂化が進むことになると考えています。
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