学力と室温の関係 4

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年5月22日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第304号》》》

SETが支配するやる気

SET、つまり建物の温度環境が変動すると子供たちの学習意欲がどう変わるか?が解ります。

名古屋工業大宅の須藤准教授のグループのまとめにはこう書かれています。

「不満」、「我慢できな い」(アンケートでr-u以下を答えた人)と答えた人の 割合が50%以下のSET*は満足度では18.2°C以上26.4 °C以下、許容度は14.4°C以上29,8’C以下であった。最も 不満度が低いSET*は22.3’C、許容度は22,1’Cであった。

集中度、学習意欲が「低下する」と答えた人の割合が50%以下のSET* は集中度では18°C以上25.9°C以下、学習意欲は15.6°C以上27.6°C以下であった。最も集中度が低下する人の割 合が低いSET*は21,8’C、学習意欲は21.6°Cであった。

まあ、つまり集中できるとする温度は、学習意欲も同様におよそ22度前後だったことが解りました。

そして、それよりも低くなると、意欲も集中力も下がっていき、高くなると同じように悪くなる傾向になります。

学習意欲が高いと成績が良い

今度は、中学の調査を見てみたいと想います。小学生よりも中学生の方が圧倒的に集中力は高まります。

その結果もSETを使った調査と同じような結果でした。

学校の教室における温熱環境が学習効率・教授意欲に及ぼす影響

この論文にはこう書かれています。

温熱環境の満足度が低いほど授業の理解を「低下させている」と感じ、満足度が高くなるにつれて「やや高めてくれる」と感じている結果となった。

つまり、温熱環境が不満であると授業理解を低下させることがあるが、満足でも高めてく

れることは少ないと感じている。

 「やや満足」の点数が最も高く、「満足」と「不満」と感じている生徒の点が少し低い。温熱環境が満足であっても、必ずしも点数が高くなるわけではなかった。

テストの点数と温熱環境が授業理解にどのような影響を及ぼすかの主観評価の関係を表す。温熱環境が授業理解を「高めてくれる」と答えている生徒の点数が一番低いことが確認できる。また、温熱環境が「影響しない」と感じている生徒の点数が一番高いという結果となった。これは温熱環境が影響していないと感じるほど集中できていたためではないかと思われる。

この結果からは、やはり一般的に快適であるというゾーンが勉強にも集中できると言われています。

そして、そこから外れてくると、やはり意欲も下がってきます。下記のグラフは論文中にあったグラフで下に行くほど勉強に集中できるという割合が多くなっていきます。

このテーマは、あと3回ぐらい続きます。

また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。

Posted by 湊 洋一