学力と室温の関係 3
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月21日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第303号》》》
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学力より大切なもの
乳幼児対象の調査は、残念ながら調査が2001年とおよそ20年前のため、断熱性能と室温のように現在注目されるテーマを題材には書かれていません。
しかしながら、論文『関東地域の住宅における乳幼児の衣住温熱環境調査』では、乳幼児を取り巻く過酷な状況が浮き彫りになっています。
この報告書では、冬期の平均室温が18.9度、夏期が28.3度となっています。これを見ると、室温に関して夏は若干暑めなのに対して、冬は充分暖かいというように感じられます。
しかしながら、子供の着衣量は、母親の感覚によって左右されるとして、室温基準よりも、母親がどう感じるかで、着衣を変えているということです。
その結果としては、特に冬期と思われますが、およそ3割の子供が風邪を引きやすいというアンケート結果になっています。
この辺りは、学力よりも健康というテーマになりそうなので、過去にも書きましたが別の機会に書いていきたいと思います。
この調査では、自分で温度調整が不可能な乳幼児は、母親が全ての温度に関する調整を行っていて、着衣は天気予報などを元に決めるものの、着衣は母親より下着などの分1枚程度少ない事を考えると、もしかすると冬には寒い家人住んでいる人での、健康を害するような寒さが、発生している可能性が考えられます。
ということで、夏はともかく、冬においては室温を上げ目にしておくことが求められるのかな思われます。
体感温度が重要
では、もう少し大きな小学生はどうでしょうか。
論文『小中学校を対象として温熱環境満足度と学習意欲向上のための教室内のSETの評価』をひもといて行きたいと思います。
このSETというのは標準有効温度といわれるものです。室温に加えて、着衣量、輻射などによって変化します。
とっても平たくいえば、『体感温度』ということになります。
この体感温度は、簡単に言えば要素は4つになります。
室温
着衣量
輻射(壁面温度)
相対湿度
この4つですね。教室のように人が多いところは、他人の人体から輻射が起きますので、体感温度は上がります。
そんなことを総合的に考えるのが、SETという概念です。
明日は、その概念を元に実際の学力についてしっかり考えていきます。
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