断熱材に技術革新が遅い理由 1
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアングの湊です。
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《《《2022年9月20日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第419号》》》
断熱材は枯れた産業
断熱材というのは、過去何十年も同じ用材料を使い続けています。
グラスウール
ロックウール(日本製と欧米製では意味が違いますが)
発泡ウレタン
セルロースファイバー
ポリスチレンフォーム
ウッドファイバー
羊毛断熱
フェノール系
イソシアヌレート系
など、沢山の断熱がありますが、そもそも50年以上前は、精々グラスウールぐらいしかありませんでした。
ですから、ほとんどの断熱材は歴史的にはせいぜい100~150年ぐらいしかありません。
日本の家屋は、土壁でしたので、断熱材は土でした。
土は、熱伝導率が0.1~0.2w/mKぐらいあるので、現在では断熱材には入りません。でも、昭和初期ぐらいまではそんな木造家屋ばかりでしてた。100ミリの厚さがあっても現在の4等級の住宅の1/10程度の断熱性能しかありません。
日本にGWが入ってきたのは、70年前ぐらいで、生産が行われ出したのは50年ぐらいです。
その他の断熱材は、住宅用というよりも産業用で、歴史は精々100年という所でしょうか。
断熱材に求められる性能
断熱材に求められる性能は、大きく分けて4つあります。
- 断熱性能
- 経時劣化が少ないこと
- 燃えにくいこと
- 価格
建物に使うわけですから、最低でも30年、50年は形状を保って、一定の条件下では性能を保持できないといけません。
更に、火が入った場合に、発火しては問題があります。ということで、現在使われている断熱材は、全てがその材料自体が発火しません。もちろん、ウレタンなどはガス化しますが、700から900度の住宅火災において、火の勢いを強めることではありません。
住宅火災でしっかり燃えるのは木製品で、構造材よりも、家具が一番燃えます。
また、イギリスや、中国での高層ビル火災で外壁側が燃えているのは、ポリエチレンのフィルムでして、これは薄くてもしっかり燃えます。ですので、ポリスチレンフィルムを使い場合は難燃処理をしてあるものを使ってください。
明日は、断熱材の新しい材料についてちょっと書いてみます。
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