どんどん増えるエネルギーを減らす鍵は冷暖房費か?
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2021年12月28日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第164号》》》
年々増える家庭のエネルギー
家庭で使われるエネルギーが年々増えていっています。
資源エネルギー庁が発表する家庭でのエネルギー使用量の推移が下記に示してみます。
1965年に17.5GJだったエネルギー使用量は、2019年には31GJを少し下回るレベルでした。
ただ、家庭用のエネルギーは1973年ぐらいからそれほど伸びていません。その中でも、エネルギーの構成はかなり変わってきています。
1973年の世帯当たりのエネルギー構成は、こんな感じで、それが右のように変化しました。
1973年 2019年
冷房 1.3% ⇒ 2.7%
暖房 29.9% ⇒ 24.7%
給湯 31.7% ⇒ 28.8%
厨房 14.1% ⇒ 9.9%
家電・照明 23.0% ⇒ 33.9%
合計の変化がないわけですから、家電・給湯が10%増えて、暖房が5%減少、厨房が5%減少。冷房が微増で、給湯が微減でした。
つまり、1973年(昭和48年)と比べると家庭での調理エネルギーがかなり減って、調理の機会が減ったのか?それとも器具が省エネになったのかが原因だと思われます。
また、暖房も石油ストーブからエアコンの普及などでかなり効率的になってきています。
ただし、その分家庭で使う家電が圧倒的に増えました。
その当時電気を使う家電はテレビと照明以外では、洗濯機と冷蔵庫、アイロン、掃除機ぐらいでしたが、現代の家庭には、それに電子レンジ、PC、スマホ、ブルーレイプレーヤーやレコーダーが増えています。また、睡眠時間も短くなっているのが大きいですね。
1973年当時と違うのは家庭の構成メンバーかもしれません。当時は当たり前に、6人、7人同居していましたが、現代は平均すると2名前後ですからエネルギー効率が良くなったわけではありません。
今更電気を使わない生活はできない
そして、今更電気を使わない生活はできません。
ですが、電気を使わないようにすることは可能です。
下記の実践で、確実に世帯当たりのエネルギー使用量は減らせます。
- 冷暖房負荷が小さい住宅を建てる
- 給湯費を最小化する機器を採用する
- 太陽光パネルで、昼に給湯する
だいたいこの3つで家庭のエネルギー使用量を1965年(昭和40年)の17GJ程度には減らすことができます。
- 冷暖房負荷が小さい住宅を建てる
現代の住宅で冷暖房のエネルギー使用量はおおよそ8.5GJになります。これを4等級のおよそ1/3になるHEAT20のG3で建築するとこれが、2.8GJ程度に減らせます。
削減幅は、なんと60%以上になります。
これで5GJ以上小さくできました。
- 給湯費を最小化する
給湯費を最小化するのは、エネルギー効率の一番いい機器を使うことです。現代においてエネルギー効率が一番良いのはエコキュートです。ヒートポンプ式の最新機種はエネルギー効率が6倍以上のモノも登場しています。
エコキュートは現在、コロナショックで在庫がかなり減っていますが、会社によってはまだあるということです。上位機種の方が効率が良いので、なるべく効率の良い機種を採用ください。
現在の給湯での使用エネルギーは8.5GJを上回りますが、高性能なエコキュートでは4GJ程度削減が可能です。
- 太陽光パネルで給湯する
更に、太陽光パネルを使って給湯を行うと、2つの点で効率的です。
深夜電力が減ってきている現代において市中の電気を買わないので、給湯費がほとんどなくすことが可能である。
また、湯が沸く時間帯は。夕方になるので家庭でお湯を大量に使う夜に近いので、沸かしたらすぐに使うことで冷めにくく効率的である。
100%太陽光で給湯できれば、給湯の8.5GJ以上がそっくり消費エネルギーから消えることになります。
その結果として。たったこれだけの対応で13.5から14GJ小さくすることができました。
その他は照明のLED化や省エネ家電の活用などで31GJ程度有ったエネルギー消費量も18GJ程度と1965年当時に近い数字にすることが可能です。
これは当然ですが原油の使用量を減らせるので日本の国益にも適うことになりますね。
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