住宅と健康の関係

住宅と健康と言えば、健康住宅=自然素材住宅という思い込みがあります。

それは本当でしょうか。

 

確かに、無垢材や塗り壁などの自然素材を使えば健康に良さそうだと思いますが、
それ以上に健康に深く関わってくるのは、住宅の温度という話しを大阪で聞いてきました。

というのも、素材は健康を大きく増進する効果はあまり期待できません。

もちろん悪い化学物質を含んでいないので
体に悪影響を与えないだろうという事はいえると思います。

ただ、実際にシックハウスの症状がでない場合は、
それ以上に健康になっているかどうか解らないというのが現状ではないでしょうか。

つまりは健康にするというよりは不健康にはしないというが自然素材の効果だということです。

 

しかし、住宅の室内温度は、単純に快適と言うだけではなく、
健康増進に明らかに効果が期待できるという研究結果を出されているのが、
近畿大学建築学部・学部長の岩前篤教授です。

現在岩前先生は、3万棟もの調査結果から断熱性能と健康の関係を探っておられます。

その内容は、CW断熱の秋のパンフレットにも書いておきましたのでご一読ください。

 

 さらに、これを上回る研究を行っているのが英国のBRE(英国建築研究所 英国建築研究所)の研究成果です。50万棟あまりの調査を行い、右記のような基準を決めております。健康に深刻なリスクが現れる温度が16度、リスクが現れるのが19度というかなり驚くような数値になっています。

 

 つまり、性能の高い断熱は健康増進に大きな効果が期待できるというわけです。これで、一つお客さまがCW断熱に期待する項目が増えたのではないかなと思って喜んでおります。

Posted by 湊 洋一