暖房よりも冷房の方が難しい 暖房編
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月11日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第293号》》》
暖房は比較的簡単
実は暖房のプラニングってとても簡単なんです。
きちんとした箱を作って、暖気を循環させるときちんと暖房ができます。
その能力は、不十分だと寒くなりますが、ギリギリを狙って計算する人はほとんど居ないので、ほとんどのケースで能力は大きめに計算します。
余裕率がそこそこ有れば、寒い日になってもそれほど寒いと感じないもの。
更に、生活廃熱があります。証明、調理、更に人間からの発熱がありますので、暖房で住宅が寒すぎるとしたらこんな問題が考えられます。
- 空気循環が上手くいっていない
- 漏気している
- 断熱材や窓が計算値よりも能力が低い
この3つぐらいしか考えられません。
1の空気循環は、実際に当社でも体験しています。エアコンは強で1時間800立米程度の空気を吐き出します。
ですので、それ以上の冷たい空気を供給して上げないと充分な能力が発揮できないのです。
これが意外にイメージできないと思いますが、すごく大雑把に考えると800x350ミリぐらいの開口からどんどん空気が入ってくる必要があります。
その空気は、暖房される前の冷えた空気でないといけません。暖房された空気がショートサーキットで入り込むと、エアコンは暖房できたと勘違いして止まってしまいます。
2の漏気は、単純に屋外から、あるいは建物の他の部分(床断熱なら床下とか)からの空気の流入があるとどんなに建物を暖めても、冷気が体に当たって不快になります。
気密に関しては、必要以上に気を配って下さい。といっても、C値に関しては、0.7以上有れば良いと思いますが。
3もたまにある失敗です。GWの場合は施工の問題があり得ます。ウレタンの場合は若干薄いことがありますが、GWの場合はズレて隙間があると全て台無しです。
窓もガスが抜けていたりすると、性能が著しく落ちます。窓は、性能が弱いとコールドドラフトを起こしますので注意が必要ですね。
いずれにしても、このような問題点はサーモグライフィーがあれば簡単に問題源が見つかります。温度が全てだからです。
しかし、冷房は難しい
というのは、暖房に比べて冷房は、そこそこ難しいです。というのは、暖房は1回中死人になって、下から上を暖めるのですが、住人は1階にいる時間が長いのでいいのですが、冷房の場合は、2階から冷気を落としてくる事が多いですね。
もちろん、1階の壁掛けエアコンで1階を冷やすと、1階はそれでいいのですが、2階は涼しくなりません。
シミューレションをすると、どの建物もだいたいエアコン2台が一番冷暖房費や安くなり、台数が増えれば増えるほど電気代が高くなっていきます。
そのため、暖房も冷房も動かすエアコンは1台か2台が望ましいのです。
その上で冷房で全館を冷やすという命題を全て満たすというのはかなり難易度が高いです。
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