建物の形はシンプルに
こんにちは。
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月10日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第293号》》》
建物の凸凹はなんのため?
先日とある関東の町中をうろうろさせてもらう機会がありました。
普段は住宅地って行く事は行きますが、現場でのお打ち合わせばかりなので余り周りの住宅に気にとめないのですが。
かなり凸凹した外観の住宅が多いので驚きました。
例えば、この住宅ですが敷地は整形地です。つまり、四角いわけです。手前に道路になっていて、これは北面になります。道路側ですね。
デザインなどはともかくこの住宅は北側がかなり凸凹した外観になっています。
この凸凹は、多分プランニングから来るんだろうなと想像できます。
でも、おかわりの通り。ここまで出隅、入り隅があると、コストアップになりますし、雨漏りのリスクも高くなってしまいます。
この建物に関していえば、意図があってここまで凹凸を作っている様には思えません。
北側は確かに、太陽光からの影響を受けにくいので、何か意図があるのであれば、凸凹はある程度やむを得ないと思いますが、屋根の形状を見てもわかるようにちょっと複雑な寄棟になっています。この建物も方々にパネルが散って載っているので,効率は良くないでしょうね。
◆建物は長方形がベスト
基本的には、いわゆるパッシブ性能だけを考えていえば、建物は東西に長い、長方形がベストです。
理由は、3つ有ります。
- シンプルな方が耐震性能を上げやすい
- 太陽光パネル積載量を上げやすい
- 太陽エネルギーを取り入れやすい
耐震性能は、地震力には箱形が一番強度が強くなります。つまり、四角い箱を伏せた形だと、東西、南北の壁面のバランスも取りやすいですし、水平構面もシンプルです。
そうなると許容力度計算もシンプルになります。三角や,丸の方が強度が強そうですが、作るのが大変になりますので。四角い箱形を目指してプランニングしましょう。
更に、屋根は切妻か。片流れでないと太陽光パネルが充分に載せられません。太陽光パネルは一定サイズが有るので、できれば片流れか陸屋根。ダメでも切妻にしておかないとパネルの枚数がかなり減ってしまいます。
太陽光もまっすぐに進む特性から、障害物があると太陽光がタテものんに入ってきません。散々お伝えしていますが、太陽光が差し込まないと冬の居室が暖かくなりません。
北側ならともかく,南側の凸凹はせっかくの太陽光を遮ることになります。
ですので、隣地や、敷地条件,駐車スペースなど難しい事は多いと思いますが、極力四角い建物が置けないか?考えてみるところからスタートして貰えれば、シンプルで、比較的安く、強度も強い住宅がプランニングできると思います。
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