エコキュート床暖を上手に使うには?
こんにちは。
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年4月27日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第280号》》》
エコキュート床暖とは?
床暖房よりも、エアコンの方が効率的と書きましたが、効率が良くて、温水を取り扱える機器があります。
それがエコキュートですね。
床暖房の温調ユニットは、効率が4.0以下なのに対して、エコキュートは40以上になる機種も登場しています。
更に、リンナイのエコワンなんかは、更に20%程度は省エネですが、貯湯タンクの容量が小さいので床暖房には向きません。
これは、貯湯する事に秘密がある様ですね。
そして、この貯湯したお湯を活用して床暖房するという仕組みが実際には存在します。
パナソニックなどは、床暖房をエコキュートで使えると宣伝しています。
実際に、460リットルのモデルを使った、床暖房ができるといっているメーカもあります。
では、実際にはどうなのでしょうか?
エコキュート床暖は、補助的にしかつかえない
1日あたりのお湯の使用量は、こんな感じですね。
お風呂 お湯張り 180リットル
シャワー 1人 80~100リットル
調理関連 1人 30リットル
もちろん、子供と大人は違いますし、シャワーも人によって使い方は様々です。
家族4人の場合は、毎日お風呂に入るとして、お湯を極力使わない場合でも400リットルは必要になります。
ただし、エコキュートの貯湯は80度以上になっているので、半分に水で薄めるとしてエコキュートからは200リットル以上のお湯が出ています。
そのため、床暖房で使えるお湯は、200から250リットルということになります。
これでどのぐらいの時間、床暖房に使えるのでしょうか?
エコキュートのお湯の温度が85度として、これが床に流れていずれ、20度になるとすると温度差は65度あります。これで250リットルあることになります。
1カロリーは水1gを1度上げるために必要な熱量ですので、エコキュート内部のエネルギーは65度x250kg=16,250キロカロリーになります。これを5時間かけて放熱すると
これを、仕事量wに換算するとこうなります。
W=4.186 ✕ 質量250kg ✕ 比熱1.00 ✕ 65℃ ÷(5x3600)=3.78kw
つまり、5時間の間、3.78kwhの仕事量のエアコンを動かしていたのとほぼ同じになります。
3.78khwというと、10畳用エアコンぐらいの能力になります。
ですが、逆に言えば4人家族の場合は,その程度しか動かせないよということになります。
つまりエコキュート床暖は、5時間程度リビングだけを暖めるのには使えるものの、あくまで補助的でエアコンがメインにならざるを得ないということでしょうか。
UA値を0.46以下のHEAT20のG2以上にすれば、もしかしたらもう少し長い時間暖められるかもしれませんが、家全体を暖めるには非力になります。
必ずエアコンと共用されることをお勧めいたします。
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