床暖房は得か損か?
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年4月26日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第279号》》》
床暖房は快適!
もう暖かくなったので、寒い冬の記憶がどんどん薄れつつありますが、これまで余り書いてこなかった床暖房ってどうなの?って話を書かせてもらいます。
というのも、床下エアコンと比べて床暖房ってどうなんだろう?という疑問があったからなんです。
まずは、エコ性能のから比べます。
比べるのはCOPですね。
COPは、外気温によっても変化しますが、一般的に公表されている値を使います。
COPは外気温が低いと効率が悪くなっていきます。
日本の電化製品に関しては、6地域の気象条件に沿ってCOPを出しているようなので、それより寒冷地の場合は、数値の調整が本来は必要です。
ただし、今回のように機器を比べる場合は、COPというのはとても良い指標になります。
まずは、床暖房同士での比較です。
床暖房の熱源には、電気と温水があります。
電気は展示会などでもよく見ますが、シート上になっていて、そのシートに電気を流すことで暖まる仕組みです。これは、電気の生炊きになるので効率がとても悪いです。
ただし、電源を入れるとすぐに暖まり始めますので、暖を取るのは便利です。ただし、資料によっては暖まりのスピードが遅いと書かれている物もありますので、慎重な判断が必要です。
ただし、あとから取り付けるのも比較的簡単にできますね。
次は、温水を使うシステムですが、温水システムの場合は、一般的な温水ユニットとヒートポンプ付きの温水ユニットがあります。
熱源はガスと電気がありますね。
もちろんヒートポンプ付きの電気の温水ユニットが一般的で効率が良いようですね。
長府製作所の床暖房用の温水ユニットのカタログによるとCOPは、3.9~4.4程度です。
その他には、コロナにも同様の温水ユニットにがあります。こちらもCOPが3.5以上あります。
ちなみに、COPというのは実際の投入エネルギーのどの程度の暖房能力があるかで?電気は送電ロスで発電時の1/3程度になってしまうので。COPが3程度でも、ガスのCOP1.0と同じような効率になります。
いずれにしても、床暖房をするのなら、温水ユニットは高効率の物を選ばないと損です。もちろん高効率の商品は高いですが、ランニングコストの差で商品価格の差は埋まると思います。
機会があったら、そのあたりの検証はやってみたいですね。
床暖房とエアコンを比べる
その次に、床暖房とエアコンを比べます。
こちらもCOPで比べると、エアコンは一番安い6畳用の物でも、4を切る物はほとんどありません。
再選機種の14畳用エアコンなどは、COPが7を超える物が出ています。
これは年間効率なので、暖房だけにすると、このカタログデータの場合は、
能力が5kwh時点での消費電力が900wとなっていますので、5.5程度になります。
外気温が下がると消費電力は増えて能力は下がるので、この効率は落ちていきますし、外気温が上がると比較的良くなっていきます。
当社が取り組んでいる床下エアコンの場合は、こんな感じになります。なお、この数値は、当社経験値です。
床暖房 暖房運転時 床温度 25度以上
床下エアコン 暖房運転時 床温度 22度以上
このように室温は変わらない前提では明らかに、床暖房の方が床温度は暖かくなります。
ただし、エアコンを壁掛けにして、普通に暖房していると床はどうしても暖まりません。床温度が20度以下になってしまいます。
これだと底冷えするような厳冬期においては、どんなにエアコンで暖房しても寒いという現象を解消できません。
床下エアコンにする事で、最大3度以上普通のエアコンの暖房運転に比べて床音を上げることができます。
床下エアコンというのは、床暖房ほどは床温度を上げられませんが、効率という点においては、床暖房に比べて1.5倍程度の効率はあります。
このあたりは、工務店さんがどうご理解なさってお客様に説明するか?にかかっているような気がします。
もちろん、いくら効率が悪くても床暖房の快適さが良いという方もいらっしゃるし、壁掛けエアコンで暖房をするコスパを選ぶ方を否定するものではありません。
要するに、特徴を理解して使い分けることが大切だとおもいます。
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