お客様の要望に答える 耐震編
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年7月2日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第344》》
制振ダンパーの誤解
別な日にTwitterを見ているとこんな書き込みがありました。
現在、注文住宅を建てたいと考えるお客様の大部分が、耐震等級3を目指しているというのは皆さんも実感されているのではないでしょうか。
熊本地震の結果で、耐震の評点が1.5以上必要だという報告が出たことがとても大きいと思います。
全く素人で、どんなに興味が無くても、自分の建てる住宅が崩れるような住宅を建てたいという施主は少ないでしょう。
ということで、耐震等級3は必須になっています。
許容力度計算
許容力度計算での耐震等級3は、CADで算出できるものが増えています。
プレカット屋さんに頼んで算出してもらっても構いません。
2025年以降の4号特例の実質廃止に向けて、この辺りの技術力の向上は、今後の欲す条件かなと思います。
品確法に基づく壁量計算でも、今後は長期優良住宅のためには、耐震等級3が必要になってきます。
ということで、耐震等級3に関しては、何らかの対策が必要です。
制振ダンパー
これに対して、制震ダンパーもかなり市民権を得ました。
制震ダンパーは、油圧式などいくつかの方式がありますが、今回はどれがいいか?どこが良いかは、書きません。
ただし、付けるべきか、付けなくても良いかは、考えたいともいます。
制震ダンパーは、付けると最低でも30万円以上の原価が必要です。売値にすると50~100万円します。
そのため、建物には耐震等級3を計算して、断熱もHEAT20のG2を越える程度入れた上で、次に考えるものだと思います。
制震ダンパーがあれば、地震は絶対に大丈夫と言い切れるものではないですし、耐震等級3をクリアしていれば、震度7が来ても倒壊はまずしないと思われます。
更に、制震ダンパーを取り付ければ、屋内の振動が軽減されるので、構造体へのダメージを減らして、もしかしたら家具の転倒事故なども減らせるのではないか?というセールストークは使えますが、それ以上でもそれ以下でもありません。
お客様が望まれないのに、高くなる部品を付けることは必要ないのかなと思っています。
もちろん、何か売りを求めている工務店さんにとっては売りになるとは思いますが、制震ダンパーを売りにすると、競合も付ければそれで同じになってしまいますから、差別化しにくいものですね。
ということで、制震ダンパーは比較的余裕のあるお客様向けという事になるのかなと思います。
ですが、欲しいという風に言われたら、付けてあげて下さいね。
どれがいい?どこが良い?というのは質問してくれればと思います。
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