断熱のコストとメリット

先日、上越市で講演をさせて貰いました。その場で使ったスライドの一部を使って、断熱に関してのメリットを伝える事ができたので、簡単ではありますがそのことをお伝えしたいと思います。

光熱費のシミュレーション

当社は、ホームズ君というソフトを使っていますが、その他にQPEX、EnergyZOOなどのソフトでも算出は可能です。ソフトはどれでもOKです。

今回は5地域の上越市で4等級の住宅とUA値がG1の住宅についてシミュレーションしてみました。

この2つのグラフはスケールを合わせていますので数値はこのグラフのイメージ通りになります。

実数でいえば、4等級の場合の冷暖房費は
月平均1.2万円。G1の場合の4.6千円です。

つまり、4等級の住宅と、G1の住宅の冷暖房費の差額はおおよそ7.6千円になるわけです。

ちなみに、5地域での4等級とG1のUA値はそれぞれ、0.87と0.48になります。

この数値の差は、そのまま断熱性能、ひいては冷暖房費に大きく関わってきます。

そして、施工費の差は超概算で、100万円前後ということで、この100万円の住宅ローンの差額は。2.9千円前後。

つまり、2.9千円の投資で、7.6千円の価値を得ることになるので、35年分の投資効果としたら200~300万円ぐらいの価値を得るということになると思います。

どんな場合も成り立つか?

これは残念ながらどんな場合でも、どんな地域でも成り立つわけではありません。

この結果を受けて、長野などでもシミュレーションしてみましたが、佐久市という3地域の場合は、4等級とG1はそれぞれ0.56と0.38で数値的に幅が小さいので光熱費もこれほ大きな差にはなりませんでした。

ですので、経済的なメリットはどの地域でも成り立つわけではありません。

ただし、経済的以外に高断熱住宅にはとても大きなメリットが沢山存在しています。例えば健康ですが、その健康側面だけでも、確認いただければ、かなりのメリットを体感いただけます。

その場合は、そこからの口コミの発生確率も大幅に上がることから、高性能住宅に舵を切る工務店が続出しております。

そちら方向に動こうと思う工務店さんはご相談ください。色々メニューを用意しています。

Posted by 湊 洋一