湿式外断熱って何ですか?大丈夫なんですか?

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年9月27日の断熱ブログ第79号》

湿式の外断熱とは?

当社は、湿式外断熱という分野に分類する断熱工法を行っています。

湿式外断熱というのは、構造用合板にEPSという材料を貼り付けて、更にそこにモルタル系の下地材+ファイバーメッシュというガラスメッシュ+下地材という形で下地を作ります。(下の構成図をみてください。)

2,3日養生したら、仕上げ材を塗っていきます。

現在は、当社オリジナルでは無く購入品という形で仕上げ材をいくつかご用意しています。

そして、この壁構造で30分の防火認定度、45分の準耐火構造認定を取得しています。

この断熱工法の良い点は、外壁を左官仕上げでできる所でしょうか。

通常左官仕上げの壁はラスを使うことが多いですが、ラスだと付加断熱を施工する事ができません。また、ラスだけで安いところで平米8千円前後、高い材料だと1.5万円ぐらいします。

高級感はありますが、とても高く付きますよね。元々高級住宅でしかラスは使われていませんでしたので、それでも良いのかもしれませんが。

EX断熱は、断熱をしながらラスト同様な仕上げになるというメリットがあります。

日本のYKKAP、LIXILのサッシであれば、50ミリ程度まではEPSを張って仕上げても問題なく仕上がります。

割れの問題は無いの?その他に不具合は?

よく聞かれるのは、割れの問題です。

割れに関しては、まず問題がありません。

もちろん、下地が大きく動くようなことがあると割れてしまいますが、下地はラスよりも弾性があります。

EPSはいわゆる発泡スチロールと同じような素材ですから、少し柔らかい素材ですので追従性能もある程度期待できます。

また、当社のファイバーメッシュはドイツ製を使っているので、耐久性などの品質問題もありませ。

この工法そのものは、ドイツのSTO社が開発して、特許が切れた工法で、年間に世界中で数万棟行われている工法です。そのため、下地が動くようなことが無い限り割れの問題は発生しません。

当社も100棟以上施工しましたが割れの問題は広告されていないので安心して施工してもらえます。

その他不具合は、こんな時に問題があります。

仕上げ材を吹きつけで行った場合は、仕上げ材の厚さが薄くなって、不陸が若干目立つ場合はあります。

EPSが薄いものを使うと不陸が目立つ場合はあるので。EPSは30ミリ以上をお勧めいたします。

メンテナンス性は?

その他によくご質問を受けるのは、メンテナンス性です。

特に再塗装のはなしをよく聞かれます。

再塗装は、仕上げ材によるのですが、早くても15年ぐらいから。海外製の仕上げ材の場合はもっと持つものを使えます。

ということで、メンテナンス性の問題もほとんど無いですね。

全国で施工をやっているので、近くの現場を案内できます。

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Posted by 湊 洋一