ページスピード改善
今年に入ってからSEO対策においてページスピードが重要という話を聞くようになりました。
当社の以前のホームページはそこまでスピードが遅かったわけではないのですが、正直キャッシュ系のプラグインで無理やりスピードを上げていた感があるので不都合や無駄が結構ありました。
(ページスピードを上げるプラグインを入れすぎて遅くなっていたり(!?)、キャッシュが残ってフォームが動かなくなってしまったり、、)
恐らくプラグインでも上手く設定をすれば効果的なのでしょうが、MXのサイトは2年ほど放置していたこともあり、ちょうど良い機会なので思い切ってページスピードが上がりやすいテーマに変えてガラっとホームページを作り変えました。
ページスピードが速いデザイン
まず、ページスピードの速いテンプレートを選ぶこともそうなのですが、そもそものデザインを見直してみました。
今までのホームページはイメージ画像がたくさんあり、画像がふわんふわん動いたりメニューがかっこよく開いたりするエフェクトがふんだんに使われていて、youtubeが埋め込んであり、といった盛沢山なトップページでした。
もちろん、工務店様に見て頂いたときに伝わりやすいように、というつもりで作ったページでしたが、ふと、「必要か??」と思ったのです。
たまたま見たスターバックスのホームページもきっかけの一つです。
スターバックスのホームページはPCで画面を開いた瞬間にギッシリと文字が詰まっていて、変にスクロールしたりクリックして下層ページをたどっていかなくても、ファーストビューに全ての情報が詰まっています。
そもそも最近のホームページの傾向として、背景やアイコンなどをミニマムに抑えたデザインが流行っています。
無駄な情報がないほうが見やすい!&ページスピードも速い! &作るのが楽!
ということで、MXの新サイトはミニマムなデザインをコンセプトにしました。
ちなみに、横着に聞こえるかと思い「作るのが楽」と小さく書きましたが、それにはもう一つメリットがあり、サイトを更新しやすいという側面があります。
デザインを作りこんでしまうと、新しく商品を発売したりサービスを開始したときに編集に手間がかかります。手間をかければ良いのですが、現実問題なかなかそうもいきません。そうすると、更新そのものに手を付けなくなってしまいます。
それでは本末転倒なので、シンプルなデザインにすることで気軽に更新していける、というメリットを選びました。
プラグインの見直し
次に、今まで使っていたプラグインを見直してみました。
今回のテーマにはページスピードを上げるための機能が備わっていたので、キャッシュ系や圧縮系のプラグインは全て削除しました。
記録をちゃんととるのを忘れてしまったのですが、テーマとデザインを変更して、無駄なプラグインを削除して、ここまででPage Speed InsightsのスコアはだいたいPCで70点ぐらい、スマホで50点ぐらいでした。
おかしい、このテーマならもっとスピードが速いはず、、と思い、さらに消せるプラグインがないか探ってみました。
方法は、プラグインをひとつずつ無効化してみる!というアナログな手段です。
ひとつずつ無効化してPage Speed Insightsで計測してみる。
ほとんど変わらないプラグインもあれば、そこそこ影響するプラグインもあったので、そういったプラグインの機能は別の方法に置き換えるか、諦める。
諦めると言うと聞こえが悪いですが、要は優先順位の見直しです。スライドショーがあったほうがサイトがステキに見えるけど、それよりもページが早く表示されるほうがユーザーに有益なのでは?という 言い逃れ「視点の変更」です!
工務店様のホームページを制作させて頂いているときは、イメージとして家の写真をたくさん使う必要もありますし、工務店様のご意向もあるので、必ずしもスピード重視というわけにはいきませんが、優先順位という視点は大切だと思います。
そして今回一番困ったのが、All in One SEOというSEO対策のために入れていた、絶対に外せないと思っていたプラグインが一番ページスピードに影響していたという点です。All in One SEO を無効化してみたところ、Page Speed InsightsのスコアはPCもスマホも20点近く上がりました。
色々と試行錯誤してみたのですが、結局All in One SEOも削除することにしました。幸いディスクリプションタグはテーマ内に設定する覧が備わっていましたが、タイトルタグは直接各ページの<head>内に書き込むことにしました。XMLサイトマップだけは、専用の軽いプラグインで対応しました。
All in One SEOはSEO対策のためのアドバイスを随時してくれますが、そのアドバイスを受けるためにページスピードが遅くなってSEOにマイナス効果となっては本末転倒なので、優先順位を考え削除しました。
ちなみに、たまたま今回当社で採用したテーマがAll in One SEOと相性が悪かっただけで、必ずしもAll in One SEOがページスピードを下げている、という意味ではありません。
最後はPage Speed Insightsの指摘を細かくチェック
テーマを変えて、デザインを変えて、プラグインを削除して、ここまででスマホ80点台、PC90点台というスコアになりました。
最後はPage Speed Insightsで指摘される項目で対応できるものを順番にやっていきました。
いくつかの画像をリサイズしたり、「テキスト圧縮の有効化」のためにサーバーのファイルを少しいじったり、、「使用していない JavaScript の削除」という項目では問合せフォームのセキュリティ機能「reCaptcha」が時間を食っていたので、思い切ってそれも削除し別の方法でセキュリティを強化しました。
*これは余談ですが「reCaptcha」を止めた後、別のセキュリティを設定するのをすっかり忘れて終業してしまい、翌日朝メールを開いたら迷惑メールが山ほど来ていました。。すぐに設定をして無事止まりましたが、「reCaptcha」の効果は抜群だったことが分かりました。
結果
現在は、こんな感じです。
もう少しできることがありそうですが、実はサイトをリニューアルしてからまだコンテンツが空のままのページがいくつかあるので、そちらに着手しないといけません。
優先順位です。