ZEHで全館空調をするとどうなるか?
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年4月17日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第171号》》
先日、電話で工務店さんから問い合わせがありました。
当社でZEHの住宅に床下エアコンを入れたいのですが、サポートして貰えますか?
これに関しては、こんな風に回答しました。
まず、ZEHの場合は、小さいエネルギーで暖房計画が出来ないので、勧められない。
理由は、東京大学前先生からいただいたこのグラフです。
このグラフはそもそも断熱性能ごとの逃げ出すエネルギーになっています。
つまり、この建物はこれが原因で熱が逃げるというわけです。
しかも、内外温度差が1度あったときの熱の逃げる量になっているのです。この住宅は国土交通省の標準プランで検討していますので、120平米ぐらいの2階建てですね。
UA値ごとの熱損出
断熱等級3 431 W/K
断熱等級4 244 W/K 45%減少
断熱等級5 168 W/K 32%減少
断熱等級6 129 W/K 23%減少
断熱等級7 73 W/K 43%減少
C値に関する熱損出
C値10 70 W/K
C値 5 35 W/K
C値 2 14 W/K
C値 1 7 W/K
C値0.5 4 W/K
換気システムによる傾向
3種換気 53 W/K
熱交換型換気システム 11 W/K
となります。つまり基本的にはm断熱等級6にするところを、断熱等級5で停めてしまうと、建物の外気から抜けるエネルギーが1.3倍になることを意味します。
つまり単純に暖房費が1.3倍になる?
基本的に暖房期間は、暖房費が1.3倍になります。
どのぐらい熱が漏れるかとというと、室温が22度、外気温が0度とすると温度差は22度になります。
この時、断熱等級5の熱損出は、3,696Wですから、薬4kwhの熱損出があるわけです。これが断熱等級6になると2.8kwhです。
その差は1.2kwhかかるという事になります。1.2kwhだと光熱費は24時間空調を回すとして、暖房費のUP分だけだと差額が3万円を超えます。1kwh40円で計算した場合です。
たった1kwhでも無駄にしない設計にしたいですね。
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