床下エアコンの3つの誤解
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年12月12日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第406号》》》
帰ってきたのですが、ブログを書くペースが落ちています。
ただし、疲れも概ね取れたのでこれからは、頑張って追いついて生きたいと思います。
睡眠が短い上に、毎日歩く距離が長くて少し疲れました。
さて、先日こんな電話がありました。
床下エアコンを使うと家が温まりますが、24時間運だと、ここまでおっしゃったので床下エアコンは、24時間運転しませんとお伝えいたしました。
結構誤解があるなと思ったので、ちょっとその点を書いていきます。
その1 床下エアコンは24時間運転?
まずは、全館空調としてのエアコンですが、断熱等級6以上で使ってください。
ただし、ギリギリのUA値で使うとエネルギーの逃げが大きいので、できれば、6地域であればUA値としては、0.4を切って欲しいのです。
その上で、エアコンは24時間動かすような使い方はお勧めしません。
効果的な床下エアコンは、こんな感じですね。
夕方5時か、6時に入れて、朝8時にはタイマーで切る。
昼間もエアコンを運転するような建物は、実は床下エアコンは余りお勧めしません。
電気代がかなり高くなってしまい舞います。
太陽光パネルを載せていただければ、昼間の使用率が上がりますが、載せないのであれば、昼間運転する様な使い方は好ましくないと思います。
できるだけ、日中の太陽光を建物に入れる設計にしてもらって、昼間の運転を止めてください。
冬の日射が取れると、運転すると建物が暑くなる、自然と使わないプランニングになるんですけどね。
その2 床下エアコンの設定温度は何度?
エアコンなので、設定温度を26度ぐらいに設定するのが良いのだろうと思う方も多いですが、建物全体をエアコン1台で温めようとすると、そうもいきません。
この図は東京大学の前先生からいただいているイラストなのですが、エアコンの効率はそこそこの負荷が掛かっているところが一番効率が良いのです。
つまり、運転中には、コンプレッサーが軽く回り続けるのが良いというわけです。
そうでないと、効率の良い運転ができなくなります。
というわけで、設定温度は28度以上にして、エアコンからの吹き出し温度は30度を越える温度を常に建物に与え続ける必要があります。
そうすると、建物全体が暖かくなります。
その3 全館空調なので建物全体が暖かい
床下エアコンを設置したご家庭は、全館空調なので建物全体がほぼ同じ温度になると思われています。
ですが、熱源が床下の一部にしか無い建物の場合は、当然ですがエアコンの近くは暖かくなりますが、2階は幾分寒くなります。
つまり、温度ムラがあるということです。
そのため、2階リビングみたいなプランの場合は、2階にもエアコンがあった方が良いかもしれません。
また、1階と2階をつなぐ仕組みが無いと、2階に暖気が上がりません。
これは、吹き抜けかリビング階段がプランとしては合った方が良いということになります。
家族が1階にいることが多いライフスタイルの場合は、問題が少ないですが、常に2階に人がいる場合はプランする場合は注意が必要になります。
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