熱容量とウッドファイバー
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年2月7日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第105号》》》
今日は町の工務店ネットという組織に入っている工務店さんにお邪魔してきました。
町の工務店ネットというのは、工務店の技術よりの団体です。全国に80社ぐらいの参加工務店さんがいらっしゃいます。
ビオソーラーという太陽熱で空気を暖めるユニットを使う会社が多いですね。
そして、以前からのこの団体の売りは、木質断熱材です。
木質断熱材というのはウッドファイバーといって、セルロースファイバーは紙をホウ酸処理していますが、ウッドファイバーは、おがくずのような物をホウ酸処理しています。(この写真はおがくずの写真です。)
熱伝導率は、0.035~0.038程度ですから、グラスウールやセルロースファイバーと変わりません。
価格は、壁での平米当たり当社の買値が3000~4000円ですから、セルロースファイバーと同じか少し高いレベルですね。
日本では、木の繊維という会社がありましたが、活動を停止しています。日本では主流になり損なったのですが、欧州ではかなり積極的に使われています。
ドイツなどの環境先進国では好んで使われる材料のようです。
ヨーロッパで使われる理由
これは、1つは余り環境負荷が大きくないということが挙げられます。
材料は間伐材などで、売れる製材からつかられません。
そして、材料は100%オーガニックですから、まあホウ酸材は無機質で、木質は自然由来という事が大きいようです。
更に、特筆すべきは、その熱容量です。
これはメーカーによって異なりますが、木材の熱容量から計算すると、こうなります。
これは、当社が自分で計算した計算値なのですが、イケダコーポレーションさんのサイトには、製品の数値が載っていました。
1890J/kg・K (当社ブログ熱容量から木質系断熱材を考えるより)
2100J/kg・K (イケダコーポレーションさんのサイトから)
似たような数値ですが、当社の計算値よりも少し良いようです。
これが壁全体にあるわけですから、その断熱材が熱を蓄えます。その熱量なども計算していますから上記のリンクを見てください。
これが有効なのは、真冬でして、昼間に暖められた壁が夜になって熱を出し始めてくれるので、ずーっと暖かいという現象が続きます。
自然の効果ですね。
ただし、真夏に暖めると、ずーっと暑苦しいという状態になりますので、日射は完全にシャットアウトする工夫が必要です。
街の工務店ネットの加盟工務店以外にも、ウッドファイバーは意外に広がりを見せています。
埼玉の藤嶋建設さんは自社で輸入されていますので、いくらで輸入しているのか今度専務に聞いて見ます。
イケダコーポレーションさんも輸入されていますが、もうちょっと安いですね。当社の取引会社の中にも輸入会社がありますので、ご興味があればお問合せくださいませ。
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