エアコンから結露

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《《《2023年7月17日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第261号》》

また、お電話で相談をいただきました。

夏にエアコン内部やエアコンを取り付ける金属プレートが結露して、エアコン外部に漏れ出したのでクレームになっている。

ということでした。

イメージできないと思うのですが、この部分です。

ここに結露するというのは、結構レアだなと思いました。

エアコンというのは、カバーを外すと大なり小なりこんな風になっています。

そして、このアルミの薄い板(フィン)の温度を下げます。

温度設定を24度ぐらいにすると、吹き出し口の温度が16度ぐらいになるので、フィンの温度は10度以下に下げることになります。

どうして、そこまで下げられるかは、別の機会で話をしますが、簡単に言えば、コンプレッサーを使って、空気の圧縮と解放を連続して起こすことで、空気から熱を奪う訳です。

10度以下のフィンに室内の暖かい空気が触れると結露します。それと同時に空気の熱を奪うわけです。

その結果として、冷たく乾燥した空気が室内に供給されて屋内が涼しくなります。

どうして、金属プレートが結露するか?

結露というのはれっきとした物理現象ですから、ほとんど誤差が無く繰り返されます。

今回のケースでは、2階のフロアーに設置されているエアコンだということですから、室内全体がなかなか冷えていない事になります。

例えば、屋内が28度で、湿度が60%の場合は、バックプレートが20度以下になると結露し始めます。これが、室温が26度まで下がると、18度になっても結露しません。

このバックプレートの温度が微妙なのですが、通常のエアコン設置の場合は、バックプレートが結露しているのか?していないのか?外からは解りません。エアコン本体と壁の間にスキマが全くないからです。

このあたりエアコンが取り付いている状況がはっきり解らないので、断定的なことは何も言えませんが、エアコンのフィン周りの熱がバックプレートに逃げている気がしますね。

つまり、フィンとバックプレートがどこかで接触しているか、ネジなどを介して熱が伝わって以下もしれません。

これはサーモグラフィを抱えて取材に行ってみたいくらいのケースですね。イヤがられると思うので行きませんけど。

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Posted by 湊 洋一