熱交換型換気システムの必要性と価格2
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年3月6日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第132号》》》
昨日は、熱交換型換気システムを投入するのは断熱等級6以上みたいな事を書きました。
もちろん、断熱等級4でも断熱等級5の建物でも、熱交換型換気システムは効力を発揮はしますが、その改修できるエネルギーが小さいので、断熱等級6ぐらいにならないと割合的におおきな%を締めないという問題点はあります。
つまり、何を言いたいかといえば、まずは断熱等級を何はなくても6等級ぐらいにすべきです。
昨日シェアしてこのグラフでは、
断熱等級3⇒断熱等級4 431 ⇒ 244 差 187(削減率43.4%)
断熱等級4⇒断熱等級5 244 ⇒ 168 差 76 (削減率31.1%)
断熱等級5⇒断熱等級6 168 ⇒ 129 差 39 (削減率23.2%)
断熱等級6⇒断熱等級7 129 ⇒ 73 差 58 (削減率45.0%)
なお、これらの数値の単位はw/kです。
という風に断熱性能による熱損失が変化していきます。
断熱等級4⇒ 断熱等級6 244 ⇒ 129 差115 (削減率47.1%)と約半減します。
それに対して、熱交換型換気システムでの削減幅は、
熱交換型換気システム なし ⇒あり 53 ⇒ 11 差42(削減率79.2%)
削減率ほど多いのですが、削減数は断熱等級6を7に変える数値よりも小さい数値です。
熱交換型換気システムのコスト比較
この削減率が大きく、削減エネルギーはそれほど大きくはない厄介な代物を見ていきたいと思います。
多分業界でももっとも高価なのは、輸入品で集中式の熱交換システムです。スウェーデン製のシステムが多いですね。
価格は100万円以上します。中には300万円の商品もあります。熱交換効率はそれほど高くありませんが、熱交換システムが金属でできているので高くて、長持ちします。
50年以上長持ちする機械はあるかもしれませんが、それでも削減幅が小さいので、元は取れません。メンテして、長寿命を誇ります。
確かに、欧州の製品は長持ちする商品が多い上に、長期間使う事を考えられた設計になっています。
ですが、熱交換型換気システムには価格を重視して欲しいのです。
最安値は、多分三菱のロスナイなど、日本の大手電機メーカーの商品です。
当社が販売しているもので、1時間240立米のタイプは、35坪以上の建物でも対応できる上に、15万円以下で買えます。
こちらの場合は温度以外に湿度の交換も行います。
そのため、金属製の熱交換型ユニットに比べて、交換できる熱量が大きくなります。
例えば、建物全体での換気で回収できる熱エネルギーは、外気が0度で、屋内が20度の時は、熱損失が840w(=42w/kx温度差20度)になります。
時間あたりに直すと、逃げていく熱損失は、約3kwhになります。
これだと電気代40円とすると、月に8万円以上になる計算です。これが1月分ですから年間には、暖房期間が3ヶ月以上ですから25~30万円のコスト差になります。
実際にはこれほどの効率は得られないので、年間に数万円のコスト差に落ち着きます。
例え年間に5万円としても、100万円するシステムは20年元を取るにかかります。
シミュレーション上は、2~3万円前後であることが多いので、電気機器の寿命である10~15年で考えると、2万円で10年間で壊れると20万円、3万円で15年で壊れると45万円ですから、お客様に取って元が取れるシステムといえば、40万円以下、できれば30万円以下の装置が望ましいという事になります。
これは単に経済的な理由ですが、その他のメリットも明日お伝えしていきます。
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