メタルジョイント工法 防火試験 成功!
おはようございます。
MX代表のみなとです。
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《《《2023年8月17日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第291号》
昨日と一昨日書いた外張り断熱、付加断熱ともいいますが、両方とも防火認定を取得しています。
防火認定というのは。30分の火災に耐える様な性能があるということを個別に国交大臣に認定してもらう制度です。
ちなみに、準防火が20分、45分が準耐火、60分以上が耐火という呼び名になります。基本的には長さが違うだけで同じ試験をします。
22条地域は、20分の準防火でも良いのですが、準防火地域は30分の防火認定が必要になります。
このあたりの防火・耐火に関わるところはとてもやっかいですから、別の機会を設けて詳しく解説してみたいと思います。
2階建ての場合は、防火の30分の認定で確認申請が取れますので、安心してください。
2階建ての防火地区や、3階建ての準防火地区は、45分の準耐火認定が必要になります。
省令準耐火の場合は、防火構造の壁が必要になりますので30分の防火でOKになります。
本当にややこしいです。
8月17日の試験
今回は、工務店さんからの要望で、木製の板の試験をしました。
なるべく板の仕様範囲を広くするために、板は5ミリを使っています。
更に、樹脂系塗料をたっぷり塗りました。立てるとだらっと垂れてくるので、板を水平にしてローラーでこれでもか!と塗っています。これで、普通の仕様の木製外装材はだいたい通ります。万が一5ミリ以下にしたいときは相談してください。そんな人はいないと思いますけれども。
で、外張り用のGWの下地の板は木製の合板にしています。その結果、どんな構造用面材でもOKになりました。
更に、充填用の断熱材は、GWとロックウール限定になります。しかも100ミリ以上です。重さは10Kからになっているので、その上は何でもOKです。
で、30分燃やした状態がこれです。
窯業系サイディングの場合と比較するとよくわかりますが、外張りのGWのダメージが半端ないです。
下記が窯業系サイディングが外装材の場合の試験結果です。全然違うのがわかりますか?
しかも上の燃えた部分をよく見ると中央部分の構造用合板は、焦げてしまっています。
充填にGWを入れていたのでよかったのかな?と思います。ちなみに、これがその時の試験データです。見方なんて解らないと思いますが、なんと裏面温度が30度台です。最高200度、平均172度までまでOKなんですけどね。
ちなみに、石膏ボードそのものもかなり火に耐えてくれます。
というのは、石膏ボードには水分がかなり残っていて、それが熱で気化しきるまで、健気に火災に耐えるのです。9.5ミリでも頑張りますから頼もしい建材です。
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