タマホーム 超高性能住宅の死角 2

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《《《2023年4月3日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第159号》》

タマホームの新製品の話の続きです。

タマホームの新商品はこちら

そして、問題は空調と換気なんです。

性能はいいと思いますよ。ですが、それを生かすも殺すも空調と換気です。

というのは、性能が目的では無いからなんです。

だって、性能を上げるのは光熱費を下げる事と屋内環境の快適性を上げる事が目的じゃないですか。

逆に言えば、それができないのなら高いお金を投資する意味がありませんからね。

どうして、空調が大切なのか?

このタマホームの新商品を見ると、各居室にエアコンを接地している様に見えます。

これだけ、エアコンの効率が極端に下がるんです。

高性能住宅の場合は、夏の日射さえ適切にカットするとエアコンの可能時間は、ほとんど無くなります。エアコンが稼働するのは、人体から熱を排熱する事と、電気機器からの廃熱のためだけです。

人体は、居室に入る数はリビングで4~5人、寝室でせいぜい2人です。

であれば、本当に知れています。人体1人当たりの発熱量は、60~80wといわれています。待機電量全体からしても同じぐらいか小さいですね。

家電の通年使用エネルギーが一番多いのは冷蔵庫です。これが40w程度ですから、冷蔵庫2台分でしょうか。

あとは調理時点でのダイニングが大きいですが、調理時間は1日全部で30~60分ぐらいでしょう。24時間で割るとたいした大きさではありません。

ということで、居室ごとの廃熱量は実は大したことが無いのです。

それを居室単位で排熱すると、ものすごく効率が悪いのはご理解いいただけでしょうか?

結論から言えば、エアコン1台で建物全体を例暖房する事を考えないと効率が悪くなるんです。

下記が、東京大学の前先生からいただいた概念図です。解りやすいですよね。一応許可は取ってあります。

暖房も同じですが、暖房は換気も絡んできます。

熱交換型換気システムが特に役立つ冬

もちろん、真夏もそうですね、真冬は外気温と室温の差が大きいです。実際の効率は、熱交換型換気システムのメーカーのカタログに譲りますが、外気温が0度以下でも、熱交換型換気システムを入れると熱交換効率が50%はある用です。

つまり、せっかく暖めた空気を半分ぐらいは捨てなくていいわけです。

ですから、断熱等級7を超えるような住宅には標準にして欲しいのです。

おまけで、屋内の湿度を保湿する効果もあります。

この辺りの計算はおすお伝えしますね。

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Posted by 湊 洋一