断熱材に使われるスチレン樹脂

こんばんは。

MX代表のみなとです。

今日も、毎日のブログを書いていきます

工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。

感想などいただけるととても嬉しいです。

《《《2024年1月17日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第442号》》》

何だかしつこくて申し訳ありません。

でも、本当に腹が立っているのです。怒っているのです。

ウレタンの断熱が当社の主力商品だったわけで、それが危険物だ!といわれたら腹が立つと思います。

そのため、もう1回だけお付き合いください。

皆さんがよく使っている、ポリスチレンという材料です。

スチレン樹脂は、とてもありふれた材料です。

ポリスチレン

ポリスチレンというのは、原油やナフサを原料として合成されるプラスチック樹脂です。スチレンを重合して製造され、スチロール(ドイツ語)とも呼ばれます。      

この原料で出来る断熱材は2種類です。

押出法ポリスチレンフォーム

EPS

この2つです。図の

押出法ポリスチレンフォームは、おおよそ3つのメーカが有ります。

JSP ミラフォーム

カネカ カネライトフォーム

デュポン スタイロフォーム

です。

EPSは、沢山もメーカがありますが、モルダーと呼ばれる発泡ビーズの製造メーカはやはり3つぐらいだそうです。

EPSはその密度で1号、2号とJIS規格が有ります。

でこれらは、スチレンという樹脂からできてます。

スチレンは有毒物質

そして、ご存じの様にスチレンも有毒物質です。

安全データシート スチレン (⇒リンクに飛びます。)

危険有害性情報                                引火性液体及び蒸気

                  飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ

                  皮膚刺激

                  強い眼刺激

                  吸入すると有害

                  呼吸器への刺激のおそれ

                  眠気又はめまいのおそれ

                  遺伝性疾患のおそれの疑い

                  発がんのおそれ

                  生殖能又は胎児への悪影響のおそれ

                  中枢神経系の障害

                  長期にわたる、又は反復ばく露による中枢及び末梢神経系、感覚器 (視覚・聴覚)、呼吸器、肝臓の障害

                  水生生物に非常に強い毒性

                  長期継続的影響によって水生生物に毒性

上記の有毒の表記は、原料の有毒性で、ポリスチレンフォームやEPSに有毒性があるというわけではありません。食べると有毒かもしれませんが。人体に影響はほとんどありません。

スチレンの用途はとても広くて、断熱材以外に、魚箱、家電製品の緩衝材、ヘルメットの緩衝材などに使われています。

軽いので水に浮きますし、吸水性もあまりないので重宝されています。

アクリル樹脂もエチレンも危険物質

樹脂と名前が付くもののほとんどが危険物です。

引火性があったり、発がん物質だったりします。

ですが、我々人類はありとあらゆる樹脂を使いこなしてきました。

健康被害も多く報道された、鉛、水銀、カドミウムなどに比べると非常に小さい毒性しか有りません。

そのため、ウレタンだけが有害物質のような扱いを受けるのは、ちょっとおかしいと思います。

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Posted by 湊 洋一