太陽光パネルの誤解 2
みなさん、こんばんは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
感想などいただけるととても嬉しいです
《《《2025年8月6日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第996号》》
昨日は、リノベの外断熱の施工現場を取材してきました。
工事が遅れてちょっと大変そうでした。
引っ越し直前の電気工事はとても厄介ですね。
さて、今日も太陽光パネルの誤解ですが、中国での話です。
多すぎる太陽光パネル
太陽光パネルは、セルといわれる12cm角ぐらいの発電部分をパネル内部で直列、あるいは並列につないで1枚のパネルにしています。
それを大判のガラスに貼って、フレームを付けたのが1枚のパネルになります。

そのため、セル生産とパネル組み立ての上流工程、下流工程に別れています。
現在、中国生産が世界の8割を超えるシェアを占めています。
この中国製というのにアレルギーがあって、中国を儲けさせるのか?という方が多いですが。
全然認識が間違っているのですよ。それが、こんな話です。
中国には、こういう行動の特徴が有ります。
ある会社がある製品で、大儲けする。すると、他地域の会社が真似をする。投資家が大きな投資を行い、同じメーカーの機械を導入して、同じ水準の生産設備を整え、先行メーカから技術者を引き抜いて、別会社で生産する。
液晶パネル、携帯電話、電気自動車などと同じプロセスを経て、太陽光パネルもどんどん生産を拡大してきました。
太陽光パネルは新しい技術革新はほとんど生まれません。小さな改良は日々起きています。
あるのは巨大な生産設備で、作れば作る程コストが下がります。
違う思考回路
日本やその国は、マーケットを考えて、売れるかどうか試算して、売れるならそのうちのマーケットシェアがと考えて、取締役会の稟議を取って、投資します。
ところが、中国は、投資家が1000億投資をすると決めると、その生産設備を整えるのです。
その投資家の間に調整は働きません。
そのため、現在の太陽光パネル販売価格は赤字の水準なんですが、それでも販売します。
業界団体としては、生産調整を決めているんですが、自社が売らないと、他社が生産して売るんじゃないか?と疑心暗鬼が止まらないので、業界団体や政府の意向なんかお構いなしで、販売しているというのが現状なんです。
つまり、自社が生産を緩めることで、他社が儲かるなんて言うのは死んでもイヤなのが、中国人ということですね。
これは、止まらない不動産開発や、採算度外視で生産する液晶テレビと全く同じ構図です。
そのため、今の水準では多分ほとんどの会社が赤字のはずですが、どんどん生産するし、他社が生産増強すれば、うちもするといった形で赤字が膨らんで行きます。
中国の病、メンツが利益よりも大切というメンツ病にかかっているので、日本人のユーザーは、安い太陽光パネルを買えばいいのかなと思いますね。
メルマガは3000号をこえて毎日書き続けています。ひと月に数回はためになったと褒められます。できれば、根気よく読んで。みてください。無料のメルマガのお申し込みはこちらから!
