建物を小さくする エネルギー編
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年1月13日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第80号》》》
メルマガでも書いたのですが、建物を小さくするための考え方とアプローチを考えてみたいと思います。
理由は、こんな声があったからです。
『建材価格の高騰から、断熱性能向上に費用を回している余裕がない。性能据え置きでも、価格が上がってお客様が購入を迷うことが多い。』
これは、おっしゃっていることはとても最もなんですが、ハッキリいって間違っています。
理由は、2つあります。
理由1 世の中の潮流からは完全に外れているから
理由2 結局、自分だけのためにしかなっていない自己満足だから
ちょっと厳しいかもしれませんが、そのことを今日は解説します。
世の中の潮流とは?
昨今、日本の住宅は寒すぎるというテレビ番組が2つも流れます。
1つは、テレビ東京『ガイアの夜明け』で本日放送でした。(下記からページに飛べます。)
寒い冬を乗り越える! ~最新版・省エネ生活術~ 2023年1月13日放送 1047回
2023年1月13日放送 寒い冬を乗り越える!~最新版・省エネ生活術~|ガイアの夜明け : テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)
もう一つは、NHK『クローズアップ現代』2023年1月17日(下記からページに飛べます。)
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/3PLP7P776X/
テレビで報道するぐらいに、とにかく日本の住宅は寒すぎるのです。
これは、皆さんもご理解になっていると思います。
そして、寒すぎる住宅は暖房費がかかります。
暖房費がかかると、CO2削減+省エネルギーとは真逆になるのです。
すると、原油、天然ガスを大量に海外から買うライフスタイルが続いて、日本の国富は流出するということが続きます。
CO2削減できないと、菅総理が約束したカーボンニュートラルも実現できませんし、地球温暖化も止まりません。
これから止めるために、断熱等級6と断熱等級7が品確法に登場したのに、それが実現できないというのはちょっと問題があります。
お客様は適切な性能の家で、かつ安価な家が欲しいのです。
自己満足だからとは?
これを解決するためには、性能向上しか選択肢が残っていないのです。
ご存知の様に、時限的に電気代が下がるような政策が行われましたが、電気代のポテンシャルとしては1kwh当たり40円というのが通り相場になっています。
そして、今後25円時代には戻りそうもありません。
すると、断熱等級4程度の住宅を建てていると建物価格は抑えられても、光熱費はどんどん上がる事になります。
これまで、住宅が1,800万円ぐらいだったものが、2,300万円ぐらいになって、光熱費が月額1.5万円ぐらいだったのが、2.2万円になるということです。
これを同じ金額に引き直すとこうなります。
これまでの4等級 総額1,800万円⇒金利1.3%フラット35 月額53,400円+光熱費1.5万円 = \68,400
断熱等級4 総額2,300万円⇒金利1.6%フラット35 月額71,600円+光熱費2.2万円 = ¥93,600
これを、断熱等級6にすると
断熱等級6 総額2,500万円⇒金利1.6%フラット35 月額77,800円+光熱費1.5万円 = ¥92,800
断熱等級7にすると
断熱等級7 総額2,900万円⇒金利1.6%フラット35 月額90,200円+光熱費1.0万円 = ¥100,200
みたいなシミュレーションができます。光熱費はもちろんあくまでイメージですが、当然ですが断熱等級7の住宅は冷暖費用がほとんどかかりません。
ここまでの提案ができいから、建物価格を高くできないのではないでしょうか。
提案さえできれば、断熱等級6かそれ以上が一番合理的だというのは、誰でも解る話だと思うのです。
その結果として、自己満足で、コストを上げなかった、けれどもお客様の快適性とか、光熱費の上昇は知らない。お客様の問題だという意識こそが問題だなと思います。
工務店は、お客様の冷暖房費に関しては責任があると思っています。
明日は、方法論と結果についてお伝えしていきます。
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