家の広さに合わせた適切なエアコン選び

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《《《2024年9月4日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第662号》》

建物全体の空調を計画する場合は、それぞれの居室にエアコンをつける方が良いのか?それとも全館空調をした方が良いのか?迷うと思います。

これまでの断熱性能がそれほど良くない住宅は、全館空調を取り入れると、エネルギーコストが膨大になるので論外でしたが、このところ断熱等級6以上の住宅は、どちらも採用可能です。

そして、一般的には、エアコンは台数が少ない方が効率のいい使い方ができます。

そのため、最近は全館空調を提案する工務店が増えているというわけです。

全館空調システムの向く家と向かない家

全館空調システムというのは、エアコンの台数でいうと1台で空調するというものです。

そうすると、当然ですがプランに向き不向きが出てきます。

どんなプランでも空調を効かせるのがプロだと思いますが、全紋々の空調屋でも得意、不得意はあります。

全館空調に向く建物は、こんな感じです。

建物が一体になっている(吹き抜けやリビング階段がある)

1階と2階の関係がいい(総2階など下屋が無いか、小さい)

2階にホールがある

縦横のバランスがいい家

その逆に、1階に小さい部屋が沢山あったり、2階が小さい昔ながらの家、極端に細長い家なども空調計画が難しくなります。

また、3階建ては極端に難易度が上がります。

3階建ての場合は、1階に1台でバラバラに運転するというのが無難で、失敗は少ないと思います。

全館空調は延べ床で35坪まで

全館空調システムが上手く働くのは、空調機の容量にもよりますが、35坪くらいまでの家がいいです。

2世帯住宅などは、2世帯バラバラの空調計画が良いですし、40坪以上の大きな建物は、空調が最低でも2台いります。

暖房を考えると、建物のUA値にものすごく影響されるのが、暖房計画なので断熱等級6以上で、できるだけ断熱等級7に寄せると空調計画が簡単になります。

プランによりますが、断熱等級6程度の場合は、平米あたりの暖房負荷は、35w程度になると思いますので、簡易的には、35wx延べ床の面積ということで、必要暖房量は計算できます。

あくまで初期プラン用なので、それで粗々計画して、最終的には冷暖房負荷を正式に算出くださいね。

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Posted by 湊 洋一