南側の窓は断熱型

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《《《2023年8月9日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第283号》》

夏は涼しさを求めて、必ずエアコンを運転させてください。

というのは、1980年代の東京の夏の最高気温は、30度ぐらいでした。以下は、気象庁のHPからとってきました。

30度越えは数日ありましたが、35度越えは、ゼロでした。

今は35度越えが当たり前になっているのが、たった40年ほど前なのに隔世の感があります。

とにかくエアコンはしっかり回して欲しいですが、気になるのは電気代です。

使い方にも寄りますが、夜の間つけていたとして、ちょっと温度を27度とか28度にしておけば、1日の電気代は100~150円。100~150円で寝苦しい思いを回避できるのであれば良いのかな?と思います。

電気代を気にするなら

これは、つい先日シミュレーションを行った大阪の住宅のシミュレーションです。電気代は1kwhあたり40円で計算しています。

これはどこでも同じなんですが、暖房費の方が圧倒的に、冷房費よりも大きくなります。

このシミュレーションは、断熱等級6で、熱交換型換気システムを入れている例です。

つまり、電気代を気にするのなら、毎月の電気代の上下も気になりますが、それよりも冬対策なんです。

暑くて、そんなこと考える気にもならないと思うのも理解はできますが、とにかく電気代を考えるのなら冬に暖かくなる事を考えて欲しいのです。

そのために、大きな役割を果たすのは太陽光です。

というのも、夏の太陽は最大で80度を越える。つまり真上に太陽がきます。

こんな時には気にしないといけないのは、東西面の窓へ日光の侵入です。

朝日が昇って、夕方に沈む太陽は常に同じエネルギーが入ってきます。

ですから、午前中の太陽光、午後の太陽光を入れれば入れるほど、冷房ではその熱を捨てないといけないわけです。

ところが、冬は、最低の高度は30度ほどですから、しっかり太陽が窓から熱を注いでくれます。

冬の熱は貴重で、夏の熱は捨てないといけない訳です。

そんなわけで、夏の南の窓は、庇で太陽をカットするか、シェード、よしずなどで防いで、冬は、太陽光をできるだけ入れたいので、断熱型を選ぶといい訳です。

断熱型の方の太陽熱が入りやすいですからね。

ご参考にしてください。

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Posted by 湊 洋一