遮熱塗料って良いの?

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《《《2024年3月21日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第503号》》》

今日も、知り合いから遮熱塗料の売り込みがありました。

遮熱塗料というのは、店舗のガラスなどに塗って遮熱効果を高める物です。

店舗では、夏場の室温の上昇を抑えるという一定の効果を上げます。

というのは、厚生労働省の提供するエネルギーの比率がこんな感じなんです。

一般的な小売業でのエネルギー使用量は、空調が48%、照明が26%、冷蔵庫3%、ショーケース6%という構成になっているので、この空調を下げると店舗の消費電力は下がります。

何でもそうなんですが、一番大きな物から下げるのが良いんですね。

小売業の特徴は、大きな窓です。それが、南だろうが、西だろうが関係なく、通りからよく見えるということに価値があるのに加えて、ドアが簡単に開くということも必要です。

ですので、店舗の空調は結構稼働時間が長いのが特徴です。

だから、遮熱塗料というのは良いんですよ。

家庭の電力消費構成

家庭用のエネルギー使用構成が、資源エネルギー庁のエネルギー白書に掲載されています。

これを見ると、2020年(令和2年)の家庭内のエネルギー使用割合は、こんな感じです。

冷房用 2.4%

暖房用 25.1%

給湯用 27.8%

厨房  10.7%

家電・照明など 34.0%

となっていて、店舗の空調が48%に対して、家庭では冷暖房合わせて27.5%になっています。

これよりも、給湯用の27.8%が多く、更に照明家電の34.0%が多いというわけです。

また、暖房用が冷房の10倍ある事から、家庭用では遮熱が余り意味が無くて、断熱の方がはるかに効果があることが解ります。

こんなデータひっぱらださなくても、一般の方がやっているのは、冬に窓にプチプチを貼る事で、アルミシートを窓に並べることは余りしていない事を考えても、遮熱というのは住宅では余り意味が無いということがデータから解ると思います。

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Posted by 湊 洋一