ネオマとグラウウールの性能差の理由

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《《《2023年12月27日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第421号》》》

昨日の続きになりますが、断熱材を伝わる熱は、小さい隙間になればなるほど、熱が伝わりにくくなるということを書きました。

解りますかね?なるべく解りやすく書いたつもりなんですが。

今日は、もう一つ新しいアイデアをこれに追加します。

◆小さい空気サイズの限界

どんどん、空気のサイズを小さくしていくと、2つのジレンマがやってきます。

グラスウールの繊維の細さは、製造原価がやってくる

 当然なんですが、グラスウールの繊維の細さはどこまでも細くはできません。

高性能グラスウールで、4ミクロンです。4ミクロンということは、4/1000ミリです。

髪の毛が80ミクロン程度ですから、かみの毛からしたら1/20程度の細さということになります。

多分、テスト的にはもっと補足できるのかもしれませんが、これ以上補足して断熱性能は上がっていきませんし、飛躍的に製造コストが上がります。

固体の割合が増えると、対流では無く伝導で効きはじめる

 それを無理矢理小さな部屋を作ると、繊維そのものがちょっとしたことで切れてしまいます。一旦壁の中に入ると、そうそう触れないですから強度もある程度必要になります。

 また、固体が増えすぎると、全体として性能が頭打ちになります。

空気での断熱の限界

 学者ではないので、空気の断熱性能の限界は正確にはよくわかりませんが、一応、このグラフの下限値である0.030W/平米K程度といわれています。

 これはグラスウールの繊維と性能の関係ですが、グラスウールでも、セルロースファイバーでも、100倍発泡ウレタンでも一番高い性能値は、だいたい0.032W/平米K程度です。

つまり、空を使っている限りは、どんな断熱材で小さい空間を作ろうと頭打ちになるということになりますね。

では、どうしているか?というと、空気を違う気体に変えています。

ネオマフォーム 0.020W/平米K

30倍発泡ウレタン 0.022W/平米K

キューワンボード 0.021W/平米K

となっているので、これらは同じ気体を使って小さな空間を作っていると思われます。

その正体は、HFCといいます。その中にも色んな種類があるのですが、熱伝導率は、空気に比べて,この邸です。

空気 熱伝導率 約0.024W/平米K

HFC 熱伝導率 約0.012W/平米K

ということで、半分ほどなのです。しかも温暖化係数が二酸化炭素とほぼ同じレベルです。

ただし、このガスの価格がそこそこするので、ネオマや,30倍の発泡ウレタンは比較的高価になっています。

それが、ネオマとグラスウールという物の性能差の理由になります。

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Posted by 湊 洋一