自然換気を考慮した空調計画のポイント
皆さん、こんばんは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
感想などいただけるととても嬉しいです。
《《《2024年10月18日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第706号》》
当社は毎月ニュースレターというものを出しています。
工務店さん向けの読み物を作っているのですが、それなりに面倒です。
でも、150号出しています。つまり、12年間出し続けていることになりますね。
我ながら多いな、と思います。これがメルマガとブログの原点です。
自然換気を使った換気システム
自然換気を利用した換気システムがあるのをご存じでしょうか?
パッシブ換気という名称です。
これは、煙突効果を利用した換気システムで、動力を使わない換気になります。
煙突効果という現象はご存じでしょうか?
煙突効果(スタック効果とも呼ばれる)は、建物内で自然換気を起こす現象です。これは、建物の内部と外部の空気の温度差によって生じます。温かい空気は密度が低く、上昇しやすいため、建物の下部から上部へと移動し、結果として下部から新鮮な空気が取り込まれる仕組みです。
原理
温度差: 室内の空気が外気よりも暖かい場合、建物内部の空気は上昇します。寒冷地や冬の時期には特に強調されやすい現象です。
圧力差: 空気が上昇することで、建物の高い位置に低圧領域が生じ、低い位置に高圧領域ができます。これにより、建物下部から外部の冷たい空気が引き込まれ、換気が自然に行われます。
煙突効果が活用されるケース
高層建築: 高い建物ほど煙突効果が強く、自然換気を助ける役割を果たします。
省エネルギー: 建物の換気や冷暖房負荷を抑え、省エネルギーに貢献します。
煙突の設計: 暖炉やストーブの煙突は、煙突効果を利用して排気ガスを効率的に外部へ排出します。
課題
煙突効果が過剰になると、エネルギーの無駄が生じることがあり、特に空調の効率に影響します。
高層ビルなどでは、強力な煙突効果が室内環境を不安定にする場合があり、設計段階で調整が必要です。
住宅や建材のGXに関連して、煙突効果を適切に利用することは、自然エネルギーの活用や快適な住環境の維持に貢献します。
エコになるパッシブ換気
換気に動力を使わないということになると、吹き抜けの上部開口だけを開けておけば良いことになります。
その開口を開けたり、閉じたりする工夫をおこなえば無動力で換気が行われます。
ただし、この現象は屋外が充分に寒いことが条件になります。
そのため寒冷地での冬には充分働きますが、暖かい冬や寒冷地といっても夏には十分な働きがいきにくいので、補助的に3種換気を入れている会社もあります。
空調とは全く別に切り離して行う場合には、パッシブ換気もありかもしれません。
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