パッシブハウスとエクセルギーハウス
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年1月21日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第89号》》》
TVerというアプリと、サイトで先日のテレビ東京の番組が1週間限定で観られるみたいです。
我が家は、建築士の奥さんと一緒に観ました。地方の方は録画ができなかったので、これで見てくださいませ。
Twitterみると、パッシブハウスとエクセルギーハウスどちらがいいんだろうと思っている一般の方もいらっしゃるので、念のため書いておきます。
知っている人に取っては、ご自身の賛同している仕組みの方が良いと思っていられると思います。
パッシブハウスジャパン
パッシブハウスは、森みわさんが日本に持ち込んだ概念です。ドイツのパッシブハウス研究所の求める基準を住宅に適用しています。
その基準というのは、Wikipediaによるとこんな感じ。
1㎡当たりのエネルギー量 kWh/㎡(年間)
・冷暖房負荷が各年間15kWh/㎡以下
・一次エネルギー消費量(家電も含む)最大120kWh/㎡以下
・気密性能として50㎩の加圧時の漏気回数0.6回以下※
※漏気回数0.6回以下=隙間相当面積(C値)=0.2c㎡/㎡以下となる。
これは、C値が0.2以下という事では無いみたいですね。陰圧と陽圧での数値を観ているわけですから実際は、0.1よりも小さい数字になる様です。
そのパッシブハウスを普及させるために、パッシブハウスジャパンが設立されています。ホームページは下記です。
代表は森みわさんで、2022年1月20日現在では、日本全国に加盟工務店+設計事務所で200社を超える規模になっています。
僕が認識していたのは、まだ7~80社の頃でしたから、ここ数年で100社以上増えたのでしょうね。凄い人気です。
また、実績もどんどん伸びています。かなりの勢いで認定されたパッシブハウスが建てられています。大手の一角である一条工務店さんが加盟されたのも大きいです。
ただし、軽井沢の森さんの自邸ですが、南東の角に取り付けられた窓は、凄くかっこいいのですが、冬は暖かいけど、夏は大丈夫なのかな?と少し心配になりました。もちろん認定を受けているので、大丈夫なのでしょう。軽井沢は2地域なので夏の気温はそこまで上がらないからです。
それ以上に軽井沢で冬の暖房負荷をパッシブハウスの基準以下に抑えるのがとても苦労しそうですね。
エクセルギーハウス
こちらは、黒岩哲彦さんという建築家が個人で主催しています。
WEBによると1998年から取り組まれている様ですね。
WEBには加盟工務店さんなどの記述はありません。WEBは以下がそうだと思います。
賛同している工務店や建築会社、設計事務所はあるのだと思います。それは、『エクセルギーハウス』で検索をかけるといくつかの会社がヒットすることから解ります。
こちらは、三鷹の黒岩先生の事務所が本部で、先生がご自身で考えて進めておられるシステムのようです。
映像を見た限りは、こんな疑問が浮かびました。
太陽熱温水器がどうして、給湯につながず雨水の利用とはいえ床下のバッグにつないでいるのか?
冬はともかく、夏は小屋裏に散水するといくら通風をとっても、湿度は上がらないのか?
太陽熱温水器は、夏はどうするのか?
EPSのボードに先に左官で仕上げたのはどうしてなのか?
外張りのEPSの留め付け方法はどうしているのか?
不安な点は、小屋裏の湿度、太陽熱温水器の使い方がもったいない、EPS外張りの固定などですね。
発泡スチロールが珍しい新発想と施主が発言されていましたが、もう20年以上住宅の断熱材として使われている枯れた技術です。
当社もEX断熱として活用しています。
まとめ
どちらがどうか?というのは、プロからの支持の数を観てもパッシブハウスジャパンに軍配が上がると思います。
このような工法比較で優劣を付けるのはどうかと思いますが、一個人のお考えよりも、国際基準の方が数多くの方のアイデアが入っているのでより疑問点・問題点が少なくなります。
それだけに、テレビで、どうしてあれだけエクセルギーハウスを取り上げたのか少し疑問ですが、いずれにしてもエコな住宅に目が向くのは良いことだと思っています。
電気代・ガス代の高騰、地球温暖化、カーボンニュートラルの公約など、環境に関わること、エネルギーに関わることとして、どんどんエコ住宅が取り上げられると良いと思っています。
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