無駄な空間を消す

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《《《2023年11月26日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第390号》》》

今日は、石井秀樹設計事務所の作品を見に千葉県富津市にいってきました。

石井先生のサイトは以下の通りです。

石井秀樹建築設計事務所 (isi-arch.com)https://www.isi-arch.com/

設計士の石井秀樹先生は面識がありませんでしたが、Facebookで繋がっています。

何故繋がったのかはハッキリ覚えていませんが、今回見学会の案内があったので参加してきました。

案内にあった写真は、全景が写っていますが。対岸から見るとこんな感じなのでしょう。

なんだこれは?と思いませんか。

僕も思いました。今回はお引き渡し五3ヶ月ということでしたが、オーナー様のご厚意によって中を見学させていただけたというわけです。

木造平屋の邸宅でしたね。

残念ながら当日は小雨が降っていたので、こんなにキレイな外観は撮れなかったですね。

断熱に関しては詳しく伺えなかったのですが、後から伺ったところ屋根部分と充填断熱が確り入っているということです。ここまで行くとUA値がいくつか?とか断熱はあまり気にしないのかな?と思いました。軒がかなり深いので夏の直射日光はかなりカットされます。

空間構成

石井先生にお話をちょっとだけ伺えたのですが、プランニングに当たって、必ずその空間に意味を持たせるというところを追求しているとおっしゃっていました。

中に座って、どこを撮っても絵になる建物でした。なので、ここはちょっと手を抜いているなと思うところが皆無なのです。

ベッドルームの窓は、全ての窓が引き込める様に設計されています。ずべてペアガラスでした。

この一連の建物に、ご夫婦の寝室、ワードローブ、洗面所、お風呂、キッチン、トイレが配置されて、別棟に大浴場、ゲストルームにも、シャワーブースと洗面所も別にありました。ジムと書かれた何も無い空間もあったので、そのうち何か運動器具を置かれるのでしょうね。

下のキッチンの窓は、この絵で奥側に完全に引き込めました。

窓の開閉と網戸、一部ブラインドなどがすっきりと配置されていて、ディテールもこだわり抜かれていましたね。

屋根は鋼板ぶきですが、その上に竹を乗せてあります。ですから、外から見た雰囲気は竹の屋根ですね。

多分新しい状態では、5年。竹の屋根はさらに数年で味が出る様になるだろうということですが、おおよそ10年くらいで張り替えは必要だろうとお話ししました。もちろん、下にガルバリウムの屋根があるので機能的にはそれ以降も張り替える必要はありませんけれども。その意味でも、屋根面はオーナー様の了解を得て、張り替え前提で大胆な設計をされているなと感じました。

とにかく。全面木張りなのですが。木材がそんなにいやらしくなくて、トラスも含めて存在していてキレイで、それでいて使いやすそうな建物でしたね。

どんな方がオーナーなのかなと想像させられる、豊かな邸宅でした。

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Posted by 湊 洋一