小屋裏エアコンが効かない原因 その3

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《《《2024年8月3日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第632号》》

連日暑いですね。

今日は京都とか、広島などの西日本が暑かったみたいですね。

私は、昼間は小屋裏エアコンの建物のウレタン補修に行ってきました。

これは後日レポートします。

エアコンが効かない最大の原因

エアコンは、建物内の熱を外に排出する機能があります。

冷気が噴き出している様に見えますが、物理的には外に屋内の熱を捨てる機能があるということですね。

ですが、その捨てる以上に入ってくる場合は、エアコンでは屋内が冷えないということになります。

具体的に見てみると、二つの熱画像があります。場世は愛知県で、日時は2024年8月1日午前10時ぐらいです。

レンジ固定していないのでわかりにくいですねが、シェードありとシェードなしの南側の窓になります。

この2つの窓は隣り合っているのですが、吐き出しはシェードがありますが、FIXの窓はシェードが無くて内側のカーテンがあるだけです。

シェードなしの窓はピントが合っていませんが、内側の表面温度で35度を示しています、

シェードありは、30度ぐらいなので、4~5度ガラスの表面温度が高くなっています。

これをエネルギーで換算するとこんな感じですかね。

窓から入るエネルギー

簡易計算ですが、こんな感じになります。

掃き出し窓 1本あたりの面積 3.5平米とします。温度差が5度の場合、窓表面での入ってくるエネルギーは、こんな感じですね。

Q=mcT  ただし、m:物体の質量[kg]   c:物体の比熱[kJ/kgK]

板ガラスの 比熱 837J/kg・K

板ガラスの 比重 2.5

板ガラスの重量は 3.5平米 x 4ミリ なので おおよそ35キロになります。これがペアで2枚あるとします。

これが、5度上がることを考えると、

837J/kgK x 35kg x 5度差 x2 = 292,950J

kwhに換算すると、0.08kwhになります。

これが、午前から午後まで、夏だと8時間続くとすると、3.5平米の窓からは、

0.6~0.7kwhのエネルギーが入ってくることになります。

この窓が、4つあれば、2.4~2.8kwhの熱エネルギーが侵入します。

大きいですよね。

つまり、シェードが無いと日が照っている間は、8畳用エアコンがフル回転するぐらいのエネルギーが入ってきます。

これは大きいですね。エアコンの効率も下がるわけです。

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Posted by 湊 洋一