新耐震基準でも倒壊

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《《《2024年2月2日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第457号》》》

奥能登に行くことになりました。

金沢の工務店の社長が、輪島出身でその車に乗って輪島にブルーシートがけのお手伝いに行ってきます。

でも、現地の様子を見てまた明日レポートしますね。

さて、被害の状況もどんどんレポートされてきています。

新耐震基準でも被害

今回の地震ですが、2分も続いたのは、2つの断層が連続して動いたためのようですね。

2分というのは、実際に体験しましたが、『まだ終わらないのか?』と思うほど酷かったです。

奥能登の震度7を体験した方は、本当に大変だったと思いますし。その瞬間2階が落ちて圧死ならまだしも、しばらく命があった方はかなり苦しかったと思います。

多くの方が亡くなりましたが、皆さんのご冥福を改めてお祈りいたします。

実際の被害ですが、リフォーム産業新聞には、こんな記事が掲載されています。(下記の太字をクリックで、該当記事に飛びます。)

石川県の調べによれば、1月17日9時時点で珠洲市や輪島市は全壊半壊多数となっており、正確な数値すら出せない状況。その他の市では、七尾市で全壊・半壊・一部破損7276棟、中能登町で同1349棟、金沢市でも2600棟を記録。全壊・半壊・一部破損の建物総数は、11市8町で2万2363棟だ。

以上、引用終わり。

この記事の項目にある通り。新耐震基準というのは、2段階に分かれています。

昭和57年、1982年の新耐震基準は、柱がホールダウン金物で固定されていません。

2000年以降の建物は、基礎と土台と柱が金属で緊結されていますが、それ以前の新耐震基準は、かすがいのようなものか、小さい金物で柱が固定されている場合があります。柱と土台の緊結が弱いのです。

その場合は、激しい横揺れで柱が土台から外れて座屈するということが熊本地震でも見られました。

そうなると、もう建物の補修ができなくなります。

ということで、2000年以降の基準に合うように、耐震を見直した方が良いですが、既に全国で耐震診断の依頼が多くなっている様ですね。

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Posted by 湊 洋一