家はまだ売れるの?
こんにちは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2022年12月5日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第43号》》》
昨日の日本経済新聞の記事が話題になっています。
これは、山梨、和歌山、長野、徳島などで住宅の余剰がかなり深刻であるという内容です。
山梨 27%
和歌山 25%
長野 24%
徳島 24%
鹿児島 23%
高知 23%
愛媛 22%
香川 22%
山口 21%
山梨県は3件1件が空き家になっていて、和歌山、長野、徳島、鹿児島、高知などでは4件に1件が空き家になっています。
住宅の余剰率が低い、埼玉。神奈川、東京、沖縄などでも10%を越えています。
つまり、新築をどんどん建てている場合ではないといわれているような物ですね。
新築住宅を建てている我々にとっては、かなり衝撃的な報告です。
性能不足が著しい
ただし、そのまま住めるか?というと,そんなことはないのです。
別な報告では、断熱等級4以上の住宅は全ストックの20%ぐらいしかありません。つまり、80%はこんな家です。
全体の3割以上は基礎が無筋
全体の2~3割は無断熱
全体の6割は気密性能がC値1より悪い
あと、20年もするとこのような住宅は全て建て替えられると思われますが、まだまだしばらくはこの手の住宅が残っています。
つまり、この余剰の住宅は上記に当てはまる住宅の可能性が高いのです。
基礎が無筋の場合は、建て替え推奨
無断熱の住宅は、最低でもZEH(断熱等級5)以上に
気密性能が低い住宅は、気密処理の徹底
これらが求められます。
つまり、余っている旧耐震の昭和57年以前の住宅は更地にする方が安かったりします。
リノベーションは、平成以降に建てられた住宅が中心になりそうです。
ということは、この全体の3割の基礎の無筋の住宅を建て替える使命があるということになります。
それが、おおよそ5,500万棟ぐらいストックがあるので、こんなに風に考えられます。あくまで国土交通省のストックからの類推です。
現在の5,500万棟のストックのうち戸建て
全戸建て およそ60%
共同賃貸 およそ35%
なお、戸建てはこんな構成です。
昭和45年以前の戸建て 340万棟(旧耐震)
昭和55年以前の戸建て 450万棟(旧耐震)
平成2年まで 460万棟
平成12年まで 510万棟
平成22年まで 420万棟
それ以降 340万棟+50万棟前後
全体の20%が余るとして、1,100万棟が余ります。賃貸から余り始めるので、賃貸6:戸建て4とすると余る戸建ては、660万棟です。
旧耐震が800万棟ぐらいありますので、140万棟は旧耐震から建て変わる感じですね。
計算は,800万棟-660万棟=140万棟です。
年間20~25万棟注文住宅が建っているので、これを考えると10年ぐらいは建て替えが出てきそうですね。
もちろん建物の場所などにもよるのでしょうけれども。
まだまだ新築は狙えますが,新しい土地ではなく建て替えも狙えるのかなと思っています。
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