大手マスコミの欺瞞

おはようございます。

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《《《2023年8月6日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第280号》》

先日、マスコミが一斉にこんな報道をしました。

電力大手、赤字からV字回復…4~6月期の10社最終利益は計8159億円

よく読むと解るのですが、これはこんな感じの文脈で書かれています。

電力会社が燃料費の高騰で赤字幅が拡大していた。その結果、今年6月から認可料金の電気料金のうち電灯契約料を引き上げた。

その結果黒字になった。

その結果として、SNSは大荒でして。電力会社への恨み辛みがどんどん量産されています。

大手マスコミは、あえてミスリードさせることで、一般大衆の憎悪をあおっています。

ジャニーズ事務所の性被害は積極的に報道はしないくせに、CMを止めたビックモーターの不正の話はどんどんするなど、アンフェアの報道姿勢が目立ちます・

ビックモーターは、不正をしていましたが、ジャニーズ事務所は100人以上性被害者を生んだと国連が調査したにもかかわらずです。

閑話休題

大マスコミの欺瞞

これは、実は事実をかなりねじ曲げています。

まず、この値上げですが、実は値下げなんです。

先日、このブログでも詳しく書きましたが、基本料金を引き上げましたが、燃料調整費を引き下げたので6月以降電気代は下がっているのです。

電気代は上がっていない

ちなみに、これは自由化料金ではありません。

エネオス電気、au電気などの、自由化料金は、すでに適正な料金まで値上げされています。

電灯契約料金は、経済産業省の認可料金なので、大手電力会社しか販売できません。認可料金なので、経済産業省の許可が必要なのです。

で、今回の大幅な黒字は、値上げしたからではなく、燃料費が下がっているから黒字になったのです。

そのあたりは、電気新聞に詳しく書かれています。

電力各社の第1四半期決算、経常利益9社が過去最高/燃調期ずれの影響大 | 電気新聞ウェブサイト

もちろん、それまで大幅な赤字を出していたので、今回の黒字が決算に反映されるというわけではありません。行ってこいという側面があるのです。

大手マスコミは、そろって同じような報道を繰り広げます。

憎悪の対象を常に探しています。電力会社は適正な利益を得ているのに過ぎないのですが、それが憎悪の対象になって驚いていることでしょう。

その意味では、これだけのマスコミの数が必要なのか理解に苦しみますね。

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Posted by 湊 洋一