LIXILが全館空調を発売!
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年5月26日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第210》》
話題になっているので取り上げてみたいと思います。
LIXILが全館空調システムの販売を開始しました。
夏も冬も、24時間・365日、家全体を快適な室温、きれいな空気に保つ全館空調システム「エコエアFine」新発売
ちょっと機械が大きいのかなと思いますが、全館空調という言葉がどんどん一般化するのはいいのかなと思います。
実は、当社もお得意様向けの全館空調システムというご提案をしていまして、中身はだいたい解りますので解説をさせていただきたいと思います。
LIXILの全館空調
全館空調システムを導入時に、問題点が沢山あるのでそこに絞って解説していきます。
まずは、導入コストですね。
このシステムは、200万円と言うことです。200万円と言うのは工務店さん向けの価格で、工事費込みと書かれているので概算ですね。
多分ですが、ダクト配管は工務店さんに丸投げになると思います。
ここでいう工事費は、設置費用かなと思います。機械の据え付けと配管のプランニングまでということでしょう。
これだと、ヒノキヤのZ空調に比べて少し安いかな?という感じです。Z空調は35坪ぐらいの住宅の場合は2セット必要になる場合がありますね。小さな住宅だとZ空調が安いかもしれません。
このシステムの対応面積も気になるところです。45坪ぐらいまであると1台でかなりカバーできますが、25坪ぐらいの住宅だとオーバースペックになります。機器にサイズがいくつ作るにしてもエアコンほど細かく分けるのは難しいですね。
もちろん、小屋裏エアコン+床下エアコンの方が全体の機器代金は安いですね。
次に配管経路ですが、公開された図を見ると1階と2階の天井を使うようになっています。
また、吹き抜けが書かれていますから、必須なのかどうかですね。ダクトは各居室に1本と、リターンは1階の床下から取るようです。
はっきり解りませんが、この仕組みだと熱交換型換気システムもビルトインされているように感じられます。
協立エアテックが販売しているシステムとも考え方が似ていますね。外観も似ているかなと思っていたのですが勘違いだったようです。
ダクト配管
問題は、階間のダクト配管でして、この仕組みだと2階の床(1階の天井)の梁下に300ミリの空間が必要になります。
その場合は、ちょっと階高が高くなるというデメリットがあります。
もちろん、このリリースにあるように空調機器が露出しないメリットがありますね。
やはり壁掛けのエアコンが沢山付いているのはどう考えてデザインはよくなりませんから。
メンテナンス
致命的なのはこの機器が精々20年ぐらいしか持たない事ですね。
また、当然ですがダクト経路にホコリが溜まってきます。20年も経つと流石に配管内に溜まったホコリが悪さをすると思います。
このあたりをどう考えるかですね。ドイツでは配管経路の清掃を義務づけているんですよね。
ファンにこんな風に付いているホコリを見たことがあると思いますが、いくらフィルターがあってもこれはどうしようもありませんから。
その他はまあ、今後の売れ行きを見たいなと思います。
200万円ということは、エンドユーザーには最低でも250万円以上での販売になりますので、そのあたりちょっと考えどころではありますね。
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