最高の断熱材
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年2月26日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第124号》》》
昨日はエアロジェルという断熱材の話を書きましたが、あれはあれでかなりの高性能断熱材です。
ですが、高いので使われません。
住宅に使われる断熱材は、一定の価格に入っていないと不味いのです。
例えば、高いと有名な断熱材のネオマフォームも、50ミリ厚さの910x1820の36版のサイズで1枚高いと4,000円ぐらい。平米当たり、2,500円です。
安い断熱材の代名詞である、グラウスウールですが、455x1820のバッグ入りで1枚当たり50ミリ程度の薄いもので800~1000円ぐらいでしょうか。グラウスウールの価格は外張り用の生材しか見積もりを取らないので余りよくわからないのですが。平米当たり1,000円は切る水準です。(下記の写真は買い写真ですが、これはちょっと酷い施工例ですね。気密も断熱もメタメタです。)
結論から言えば、価格差はせいぜい3倍以下です。
この狭いレンジにほとんどの断熱材が入っていて、ここから外れるぐらい高いものもたまに見かけますが、数が売れるということがありません。
それから、今度は価格だけでは無く性能値でも比べないと不公平です。
50ミリ換算で、性能比較
例えば、ウレタンの100倍発泡を50ミリ吹くと工務店さんの販売価格は、今なら1000円を切るでしょうね。性能値は、熱伝導率が0.034W/mKぐらいですから、50ミリの時の熱抵抗値は、1.47平米K/wです。熱貫流率(U値)は、0.68W/平米Kとなります。
これで、平米1000円だとすると、グラウスウールはどうなるのか?
ネオマフォームはどうなるのか?を計算して出すことは可能です。
このように性能での価格比較や。材料そのものの価格比較は、断熱材を検討して行く事で、比較的有効な考え方ではないでしょうか。
つまり、営業マンの説明するなんとなくで、断熱材を決めないというは重要な視点です。
今週中にあたらためて価格と性能のマトリックスを作ってみたいと思います。
ちょっと時間をくださいね。
その他の付加価格
その他にも、断熱材には付加価値があります。
例えば、セルロースファイバーには防音するという機能があります。実際に音は静かになります。これは、ウッドファイバーなどにも見られます。
それから、この両者は木材を主原料にしているので、地球温暖化の抑止という側面もあります。これらは調湿性があるとい側面もありますが、調湿させると断熱性能が落ちますから、最近はセルロースファイバーを売っている方は調湿性能を前面に出さなくなりました。
グラウスウールやロックウールは、ケイ素を主原料にしている無機物なので、長寿命という側面があります。また、火にもとても強い材料ですね。
ウレタンは、現場発泡の場合は、気密性に大きく寄与します。特別な処理をしなくても、C値が0.5以下にできるのは、ウレタンが一番簡単です。
このように、単純に価格と性能だけでは無いのが、付加価値でそれを重要視している工務店さんも多いですね。
個人的にはあまり知らない羊毛断熱などは省略しましたが、使っている方はどんな特徴ががあるかと、価格情報を教えていただければ嬉しいです。
あと、ボード系はネオマフォーム以外にもいろいろあるので、今度まとめて特集します。
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