断熱のウソ
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年5月27日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第211号》》
今日はちょっとネタ切れで、これを取り上げたいと思います。
先日、久しぶりにQ値を見ました。
それが、8月に講演があるJBN主催『既存住宅の省エネ改修ガイドライン』講習会です。左のリンクから見てください。
この講習のテキストにする書籍ですが2010年の発行です。
当社の登記がその頃ですから、この頃は斬新だったのでしょうが、流石に13年前というのは古いなと思います。
ただし、このジャンルは今後需要が出そうだなと思っています。リノベーション+性能UPというのは旬の話題ですね。
この講習会のことは、また機会を新たに書いていきたいと思います。
工法に今はないものがある
流石に他人様の著作物を引用するのははばかられますが、この書籍は現在手に入りません。
当社には、古いながらもこの書籍がありました。
なお、欲しければJBNに入会して、このセミナーを受けるしかないのではないでしょうか。
その中に怪しい表現がありました。小屋裏にアルミ付きのプチプチだけを張る事で断熱改修としている施工要領があります。
これは、とっても簡単でいいのですが、流石に断熱性能がないものを断熱施工だといってどうするのでしょうか?
断熱性能というのは、建材試験センターななどのJISの基準となる試験機関の試験データで、熱伝導率がまずあって、それに断熱材の厚さを掛ける事でしか算出できません。
厚さあたりの熱伝導率x断熱材厚さ=熱貫流率U値(面積あたりの熱の漏れる量)
ここから解ると思いますが、よく塗料に断熱性能があるとかいう表現を見かけますが、どんなに性能が良くても薄いと意味が無いのです。
そもそも測定基準がありません。いっての厚さがないと、安定的な熱伝導率は示せません。
アルミシートも一般的に薄いので、この熱伝導理が測定できません。
であれば、塗料だけではなく、アルミシートにも断熱性能は無いことになります。ただし、気密性は充分にあるでしょう。
アルミシートは遮熱性能がありますが、断熱性能は無いのが一般的です。
これを知っていて、誤解させる表現を使う方もいらっしゃいますし、全く知らないで遮熱と断熱をはっきり分けないで書いている方も見かけます。
お客様を混乱させるだけなので止めて欲しいです。
当社のCW断熱は、断熱性能はウレタンに持たせており、シートで遮熱をしています。遮熱は有用だと思いますが、遮熱の効果がエネルギー削減において圧倒的に有利という論文は残念ながら出ていません。
このあたりは、詳しく知りたい方にはご報告させていただきます。
いずれにしても、薄いと遮熱性能はあっても、断熱効果はほとんどありませんから気ををつけてくださいね。
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