部屋の湿度を下げるには? 2
おはようございます。
MX代表のみなとです。
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《《《2023年9月6日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第311号》
何で湿度が下がったか?の続きを書かせてください。
そのためには、湿度のことを知らないといけません。
湿度とは、空気の中に含まれている水蒸気の量です。
これが多いと、相対湿度も絶対湿度も上昇します。
ということで、この水蒸気を空気中からと除いてあげる必要があるわけです。
空気中から水蒸気を取り除く
空気中から水蒸気を取り除くとは?簡単なようで、わかりにくい概念です。
いわゆる相対湿度というのは、同じ気体(空気)を温度を上げるだけで簡単に差が割ります。
25度を、28度にすれば相対湿度が70%だった空気が、59%に下がります。
含まれている水蒸気量は同じなのにです。
ですから、温度を上げる、下げるでは絶対湿度は全く変わらないのです。
そのため単純に温度を下げるとむしろ相対湿度を上げるのでジメジメしてくるわけですね。
では、どうすれば湿度が下がるか?というと、2つしかありません。
結露させる
吸着する
吸着させるというのは、物理的にはそんなに量を処理できないので、この項目では結露させるで書いていきます。
ちなみに、吸着させる除湿機というのはありますが、効率が悪いです。冬にはこの方法が除湿では良いのですが、冬はそもそも湿度が低いので除湿の需要は少ないでしょう。
結露の方は、物理現象で、露点以下に冷やすと勝手に空気中の相対湿度が100%以上になって、水分としてでてくれます。
結露は、エアコンのフィンを冷やすことで起きます。
エアコンでキンキンにフィンを冷やして、そこにゆっくり空気を接触させると多くの量の水が溜まります。
やっていただくと解りますが、室外機のドレインから大量の水が落ちてきます。最大で1時間に400~500ccの水が出てくる場合もあります。
この水は屋内の空気に含まれていた水蒸気が結露したものです。
つまり結露させるためには、2つの条件があります。
フィンの温度は低い方が結露しやすい
フィンに当たる空気はゆっくりの方が結露量が増える
これをエアコンのリモコンに理解できるように翻訳すると
温度を現在の設定温度より下げて、風量を絞ると結露量が増える
つまり、湿度が下がるということになります。
湿度が一旦下がれば、熱交換型換気システムを入れている場合は、温度を上げても良いですが、3種換気の場合は外気がそのまま入ってくるので、どこか良い状態を見つけるまで試行錯誤がいりそうですね。
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