冬に加湿器が必要な理由
おはようございます。
MX代表のみなとです。
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工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年11月13日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第377号》》》
今日は、YOUTUBEの撮影を行ってきました。
これはこれで、徐々に発信力を付けて貰えると嬉しいなと思ってのんびりやっています。
さて、今日はその中でこんな話を取りました。
冬に加湿器が必要な理由です。
冬に加湿器が必要な理由は?
冬になると住宅で問題になるのは過乾燥です。
元々冬の空気は乾燥しています。
良く湿度が20%とか、30%といっていますよね。関東の冬は空っ風とか、木枯らしといいますが、寒い受けに乾燥しています。
アメダスのデータを見ると、東京のこの20年の平均で、1月の平均気温が5.4度、相対湿度は平均で51%にもなります。結構高いな思います。
なお、7月の平均気温が25.7度で、相対湿度が76%とありました。
では、5.4度の51%はかなり乾燥していますが、25.7度の76%に比べてどのぐらいさがあるのでしょうか?
これを簡単に比較できる手法があります。
それが、絶対湿度という指標です。これは、気圧が同じであれば、数値で比較できてしまいます。
気温5.4度 相対湿度 51%の時の絶対湿度は? 3.6g/立米 (2.8g/kg)
気温25.7度 相対湿度 76%の時の絶対湿度は? 18.2g/立米 (15.8g/kg)
つかり、水蒸気の量で5倍以上差がある事になります。
この気温5.4度、湿度51%の空気を、エアコンで22度に温めると、水蒸気量が変わらないとすると、このときの相対湿度は、なんと18.5%しかないことになります。
流石にこれでは乾燥するというわけですね。
この18.5%相対湿度を22度に保ったまま、加湿して、湿度50%にするためには、これだけ加湿あaしないといけません。
室温22度 相対湿度50% の時の絶対湿度は? 9.7g/立米 (8.2g/kg)
その差は、9.7-3.6=6.1g/立米になります。
建物の延べ床面積が100平米で、天井高さが2.5mとすると、建物の気積はおおよそ250立米になります。
6.1g/立米 x 250立米 = 1.525g
つまり、建物全体で必要加湿量は1.525gです。つまり、水だとおおよそ1.5リットルになります。
ちなみに、3種換気だと1時間に半分が新鮮空気と入れ替わるので、1時間に750ml程度の加湿が建物全体で必要になります。
1日の必要加湿量は、18.3kg=おおよそ18リットルになります。(1,525gx24時間x半分)
実際に毎日18リットル加湿する住宅はちょっと無いだろうと思います。でも、50%を維持するためにはそれぐらいは必要なんですね。
これは、3種換気でエアコンが暖房機の場合で、ガスファンヒーターになると湿度が屋内に拡散するので必要加湿量は少なくなります。ただし、屋内の空気が汚れてしまいますが。
また、熱交換型換気システムを入れると、湿度も回収できるので必要加湿量は下がります。
この数値は、住人の吐く息からの水分量、お風呂などの蒸気、調理時の蒸気を加味するとかなり下がると思います。
それでも18リットルは加湿できないので、高気密高断熱の住宅の場合は、真冬に1日最低でも10リットル程度の加湿が必要だと覚えていただければ良いでしょう。
この数値は真冬で、エアコンを使って暖を取る場合のみの数値ですから、お間違えないように。
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