とても簡単なヒートポンプシステムのメリット

皆さん、こんばんは。

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《《《2024年9月14日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第672号》》

連日空調の話ばかり書いていますが、これには目的があります。

一つは、一般の方の知識レベルを上げること。

もう一つは、当社が空調計画に関して造詣が深いので、当社の空調計画を知ってもらいたいからなんですよね。

ヒートポンプって何?

この説明は、とても簡単なんですがあえて難しく書くとこうなります。

ヒートポンプは、低温の熱源から高温の熱源へ熱を移動させる装置です。この技術は、冷媒の状態変化を利用して効率的にエネルギーを移動させる原理に基づいています。

ヒートポンプの基本的な構成要素は、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器です。冷媒は、これらの要素を循環しながら、液体と気体の状態を変化させます。

作動原理は以下の通りです:

圧縮機で低温・低圧の気体冷媒を圧縮し、高温・高圧にします。

凝縮器で冷媒を冷却し、液化させます。この過程で放出された熱を利用します。

膨張弁で急激に減圧し、冷媒の温度と圧力を下げます。

蒸発器で周囲から熱を吸収し、冷媒を気化させます。

この循環を繰り返すことで、低温側から高温側へ熱を移動させます。

この動きが熱をポンプのようにくみ出す事に似ていることから、ヒートポンプと言います。

つまり、エアコンの心臓部のことを別の言い方でヒートポンプと呼んでいるだけです。

ヒートポンプのメリット

ヒートポンプの最大のメリットは、投入したエネルギー以上の熱エネルギーを移動できることです。

この効率は成績係数(COP)で表され、一般的に3〜5程度の値を示します。つまり、1の電気エネルギーで3〜5の熱エネルギーを得られることになります。

エアコンの中には、COPが7に達する物もあります。

ヒートポンプは、比較的安価に作れる上に、効率が良いので、エアコンだけでは無く、冷蔵庫、給湯器など、様々な用途で利用されています。

近年は、高効率で環境負荷の低い技術として、住宅や産業分野での活用実績が増えています。特に、再生可能エネルギーと組み合わせることで、さらなるCO2削減効果が期待されています。

つまり、太陽光パネルからの電気をヒートポンプを動かすことで、空調、給湯など様々な活用ができると言うことですね。おひさまエコキュートなどもそれ一例です。

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Posted by 湊 洋一