グラスウールどうしてカビるのか?

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《《《2023年12月25日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第419号》》》

クリスマスのまっただ中ですが、大分硬い話題をさせてください、

これは意外に,間違っている方がいらっしゃいますが、グラスウールが吸水すると思っている方がいらっしゃいます。

グラスウールは、硝子なので吸水しません。

これは、ウールの直径が太くても、細くても同じです。

硝子は無機質といわれている事から解ると思うのですが、基本的に化学反応も自分からは起こしません。

つまり、腐ったりしないというわけです。

グラスウールどうしてカビるのか?

古い建物を解体すると、古いグラスウールが沢山出てきます。

そうすると、この写真の様に黒ずんでいる部分が必ずあります。

これはカビなのですが、硝子がカビているわけではありません。

カビているのは空気中に浮遊していた有機物や、バインダーと呼ばれる硝子繊維を固めるために使ったいわゆるノリです。

このノリが、昔のものほどカビやすかったので、この黒ずみが起きています。

つまり、施工が悪かったのでグラスウール内部に結露を起こしているということになります。

きちんと入っていなかった、隙間があった、シートの内側に逆転結露をを起こしていたなどの原因で、グラスウール内部に水分が大量に侵入します。

その結果カビるのです。

つまり、充填をきちんとして、逆転結露などをなくせば,自ずとグラスウール内部に高湿度の海峡にならずに安全です。

高性能グラスウールとその他の違い

なお、高性能グラスウールというグラスウールと、そうで無いグラスウールがありますが、これは繊維の径が違います。

一般的なグラスウール 直径7ミクロン

高性能グラスウール  直径4ミクロン

下記にマグイゾベールさんのサイトの写真をリンク張っておきますが。表面はわかりにくいですがかなりつるんとしています。ここに水分が結露することはあっても、吸収されることはありません。

両者は2倍程度の繊維の太さが違います。髪の毛の平均値が80ミクロン程度をいわれていますので、一般的なグラスウールで1/10程度、高性能グラスウールだと1/20とかなり細いのが解ります。

これが断熱性能の差を生むのですが、どうしてそんな者が生まれるか?は明日書きます。

繊維協会のサイトに線形と性能のグラフが有りましたので、そちらもリンク張っておきますね。

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Posted by 湊 洋一