防火試験というもの
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年11月21日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第385号》》》
今回は、昨日行われた防火認定について、何をやっているのか?ということをご報告させてもらいます。
当社は、真面目に断熱材を提供したいと思っていますので、真面目に大臣認定なんかを取っています。
そして、かなり知見もついたので、質疑のために北方総合建築研究所度にもいって相談をしたりしています。
どうして試験が必要か?
防火、耐火の世界では、様々なグレードの試験があります。試験のやり方は、JIS(日本産業規格)やISOに示されていますが、壁や窓の防火の場合は以下のようなことをします。
こんな炉を使って、縦横3m角の試験体を取り付けて、燃やすわけです。
下の写真でまるい穴は、火口でここからガスを入れて火であぶります。長い棒のようなものは、熱電対で温度計になっています。1800度ぐらいまで測れます。
合否は、壁の裏側、つまり室内側の石膏ボードの裏面温度が平均で気温+140度、最高で+180度以下であれば合格です。
また、上から荷重をかけているので、柱が過重に負けて折れると失格になります。
試験には、22畳用の20分燃やす準防火、30分燃やす防火、45分燃やす準耐火、60分燃やす耐火が有ります。耐火には、60分、120分、180分が有りますが、60分以上の耐火はかなり過酷な試験になります。
今回は防火試験ということで、30分の試験になります。
これに合格して、認定番号が降りてくると、番号記載をしておけば、準防火地区の2階建てでが問題なくたてれます。
今回の断面構成は、内側から以下の通りになります。
石膏ボード 9.5ミリ⇒ 充填断熱材なし ⇒ 構造用合板 針葉樹合板 ⇒ GW 32kg ⇒ 胴縁 ⇒ 勤続鋼板(塗料付き)
つまり、ガルバリウム鋼板で試験をしたわけです。
今回は成功でしたが、温度はなんと800度前後を掛けていきます。
下記のグラフの通りで、庫内温度の実際の温度は黒い線を下回らないようにしないといけません。
30分の試験の間、炉内はこんな感じです。あち~!って感じなのは解ると思います。GWのバインダー(ノリ)の火が付いて燃えています。
表面の鋼板は剥がれ落ちて、GWも縮んで隙間が空いています。ここからは、合板でもたせる事になっています。
合板を抜けるのこの試験体は、中に何もないので内側の石膏ボードしか基本有りません。内側の石膏ボードは、7分前後耐えるのでまだまだ安心できなかったです。
耐火レンガぐらいでないと耐えられない熱です。
燃やした後は、こんな感じで、完全に炭化しています。
もちろん失敗する事も充分にありますが、あまりに余裕だともっと仕様を落とせば良かったというレベルになりますからね。
なるべく広く、いろいろな材料を使える為に取得しています。
わりと、しっかり防火試験をやっていますので安心してつっかってください!
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